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 ついに7月22日、日本でもそのアプリの配信が始まった。日本上陸は大変な影響があると言われている。いや、上陸は適切ではないか。その実体はまさに日本で生まれたのだから。世界で話題沸騰の「Pokemon GO」(eは鋭アクセント付き)のことだ。

 ▼任天堂が生み出した世界的キャラクター「ポケモン」と米ナイアンティック社のコラボで誕生した「位置情報ゲーム」で、プレイヤーはゲームアプリを起動したスマホを手に、現実世界を歩き、そこに現れた拡張現実(AR)上のポケモンを捕獲したり、アイテムを手に入れる。かなりの人気が出るとは予想されていたが、その予想をはるかに凌ぐ人気、いや騒動といってもいい。日本が生み出したキャラクターなのに配信が遅れたため、ファンはお預けをくわされている犬のよう。配信がスタートするや、SNSでゲット報告が相次ぐ。社会人の多さには苦笑するが。

 ▼先行配信された海外での報道では、立ち入り禁止区域に入ったり、ながらスマホによる事故など心配が多い。しかし、実際に人の動きを促すこのゲームには、まさに地方創生を実現できるだけの潜在能力がある。妖怪やウルトラマンなど日本特有の魅力的なキャラを位置情報ゲームにし、地方でしかゲットできないようにすれば、必然的に人が来て、賑わいができる。全く新しい動きをもたらすこのゲームの行方に大注目していきたい。