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大言小語 節目の年

 成人式や還暦など、めでたい「節目」は大いに歓迎だが、できれば遠慮したい節目もある。人生2回目の「本厄年」。あと4カ月程で終わるが、「なかなか手強い」と苦笑いしている状況だ。

 ▼思えば、1回目の25歳の時も結構大変だった。理想と現実の狭間で大いに悩み、どうにもならない日々を暗澹たる思いで過ごしていた。今となれば他愛もない悩みだったが、それから17年経った今、また違った悩みに襲われている。1回目と違うところは、心を癒やしてくれる「酒」という友人とうまく付き合えていることか。ただ、本厄の次には後厄が待っているが……。

 ▼東海大相模高校の優勝で幕を閉じた夏の高校野球。今年で100年の節目だった。高校一年生の怪物誕生など、高校野球ファンを大いに楽しませた。また、太平洋戦争終結から今年で70年。多くの人が、戦争について様々な思いを巡らすきっかけとなった。小生の母方の祖父も戦死者の一人だ。玉音放送の後に命を落とした無念さ、そして焼け野原の中、残った子供を女手一つで育てた祖母の苦労。最近は、原爆投下の日時を知らない若者も多いと聞く。後世に語り継がなければならないことは、必ず存在する。

 ▼「宅建士」の記念すべき第1回試験まで2カ月を切った。受験申込者は前年度よりも約4800人増えたという。これまでの業界を支え、未来の業界を担う有望な人材が多く輩出されることだろう。