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大言小語 名は体を表す

 高層住宅管理業協会は4月から「一般社団法人マンション管理業協会」として新たなスタートを切る。現協会名では一体何をやっている団体かよく分からないという指摘もあった。今度は「『名は体を表す』ではないが、一目瞭然。これを機会に協会の存在を大いにアピールしていきたい」と山根弘美理事長。

 ▼略称も入り乱れていた。従来からの「管理協」に「高管協」「高住協」などという新名称も加わった。中でも「高住協」と呼ぶ人が増えていたようだが、「高住協」といえば、マンションディベロッパーで構成する日本高層住宅協会(01年に不動産協会と合併)のことだった。その高住協の管理問題懇談会を母体に79年に発足したのが管理協だ。経緯を知る者として、管理協が「高住協」と呼ばれることには違和感を覚えた。高住協会員の大半は現在、不動協会員として活躍、多くの管理会社の親会社筋にあたる。業界団体の名称にはこうした歴史があるが、知る人が少なくなるのは寂しい。

 ▼今後、管理協は「マン管協」と呼ばれ、略称のバラツキもなくなることだろう。都市型住宅として、またマンション管理適正化法など法律用語としても定着した「マンション」。その語源、英語本来の意味は「大豪邸」だ。それに負けない、そう呼ばれるに相応しい快適な管理サービスを提供する企業の団体であることを大いに示してもらいたいものだ。