総合

人を動かすもの

 ログハウストップのRCコア。二木浩三社長は「技術から情報の時代へ、そして今後は意識の時代になる」と話す。技術の進歩で個人でも大量の情報を入手できるようになった今、人は何を意識し、どう行動するのかが、ビジネスにとっても重要になるという。綜合ユニコムが3月2日に開いた不動産マネジメントフォーラムのタイトルは「静観の終わり、決断の今、不動産ビジネスの新たな勝機を読む」だった。

 ▼不透明な時代であることは確かだが、いつまでも静観を続けることは思考停止に等しい。では、意識とは何か。人が行動を起こす起点には何があるのか。アトラクターズ・ラボ社長の沖有人氏が引用するのはスティーブ・ジョブズの次の言葉だ。「自分の心と直感に従う勇気を持つこと。心と直感は本当になりたい自分をどういうわけか知っている」

 ▼通勤時、30代と思しき女性と女の子が手をつないで歩いていく。おそらく子供を保育園に預けてから出勤するのだろう。幼い女の子は夕方まで会えない母との時間を惜しむように手を揺すり、しゃべり通しだ。その話題の豊かさに驚く。思い起こせば、人は子供の時は毎日が楽しく、学ぶことが溢れていた。

 ▼直感に従うということは、ある意味、子供の頃の感性を取り戻すことだ。RCコアは大震災の影響を比較的早く克服した。ログハウスを自宅として使う率は今や9割。『感性』で動く人たちが増えているということか。