住まい・暮らし・文化

パナソニックHS調べ、ダイニングとキッチンの距離が影響

 パナソニックハウジングソリューションズは2月29日、同月に都市圏在住で対面型キッチンを使用している30~60代の調理に一定の関与度を持つ女性300人を対象に行った「キッチン・ダイニングにおける生活実態アンケート調査」の結果を発表した。配膳しやすい導線と下げ膳しやすい導線を確保するには「ダイニングとキッチンの距離が大切」と考えていることが分かった。

 食事前、食事中、食後におけるダイニングとキッチンの往復回数を聞いたところ、ダイニングとキッチンの往復回数は平均8回だったほか、10往復以上という回答も全体の約3割に上った。
家族に手伝ってほしいキッチン作業で最も多かったのは「下げ膳」「片付け」で71.7%、次いで「配膳」(68.0%)、「食器や鍋の洗い物」(64.0%)と続き、調理作業よりも食事、前後の手伝いを求める傾向が見られた。

 配膳や下げ膳については、「自分で行う」(ワンオペ)が配膳は81.0%、下げ膳は47%だった。また、家族と一緒に出来立ての料理を食べ始めることに「魅力を感じる」は58%、「やや魅力を感じる」は29%だった。一方、配膳や調理の間に自分の食事が冷める経験が「ある」は35%、「たまにある」が37%と、72%が自分の食事が冷めた経験を持つことが分かった。

 ダイニングテーブルから流しまたは食器洗い乾燥機までの距離の近さについては近いことに「魅力を感じる」回答が77%に上った。また、ダイニングテーブルとキッチンの距離が近づけば家族の協力を得やすくなるかについては、「そう思う」(23%)と「おおむねそう思う」(37%)で60%を占めるなど、手伝いを促すには距離の短さが大事となることがうかがえた。