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2012年の中古マンション売り価格 3大都市圏すべて下落 東京カンテイ

 東京カンテイ(東京都品川区)がこのほどまとめた2012年の中古マンション価格(売り希望価格を集計・算出して表記)によると、3大都市圏ではいずれも流通事例数が増加したが、価格は前年比で下落した。新築マンションの供給が回復したことで築浅物件の流通が減少し、その一方で割安な築古物件が多く流通したことが要因とみられる。
 首都圏(2863万円、前年比3.9%下落)は2年連続の上昇から下落に転じた。前年から下落基調だった東京都(3683万円、同4.3%下落)は、下げ幅が拡大。東京23区(3975万円、同4.7%下落)が6年ぶりに4000万円の大台を割り込んだ。横浜市(2591万円、同4.5%下落)を始めとする周辺の主要都市も、東京23区から1年遅れで反転下落となった。
 近畿圏(1799万円、同1.3%下落)、中部圏(1492万円、同2.3%下落)も首都圏と同様の傾向。主要都市別にみると、大阪市(2133万円、同3.1%下落)が2009年以降下落基調であるのに対して、神戸市(1879万円、同1.9%上昇)は中心部での流通事例数の増加によって値上がり。両市の価格差が縮まった。