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高断熱で省エネに貢献 木製サッシにこの夏注目 飯田ウッドワーク、多摩に工場完成

 北海道を本拠地とする木製サッシの製造会社、飯田ウッドワークシステム(札幌市南区、飯田信男代表)がこのほど、東京都桧原村に自社工場を完成させた。高気密・高断熱を柱とする北海道の省エネ技術を関東以南にも普及させると共に、地域材の新たな需要を開拓する狙いだ。
 熱の出入りが最も激しい窓は、住宅の断熱化を図るうえで重要な部位。調理器具の取っ手部分に使われることからも分かるように、木には熱を伝えにくい性質がある。飯田代表は、こうした木の高い断熱性能や質感に着目し、木製サッシの開発に長年携わってきた。寒い地方がイメージされがちな高気密・高断熱技術だが、本州でも夏場の省エネ対策として有効。特に節電意識が高まっているこの夏は、住宅に限らず多用途で注目度が増しそうだ。