知って得する建物の豆知識 記事一覧
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知って得する建物の豆知識 142 「グリッドプラン」で設計の素案作成 尺とメーターで高騰抑制
設計の最初に行う作業が、エスキースの作成です。エスキースとは下図や素案といった意味で、細かい寸法を入れないスケッチのようなものです。 間取りやデザインを決めるためのエスキースには、2つの方法があ(続く) -
知って得する建物の豆知識 141 外構のゾーニング 利便・安全考慮し設計 庭や境界6つで構成
外構(がいこう)とはエクステリアデザインのことです。外構は植木や駐車場のレイアウトを漫然と考えるのではなく、ゾーンで考えることが大切です。その方法を「ゾーニングプラン」と言います。 外構は大きく、(1)(続く) -
知って得する建物の豆知識 140 視点変えW杯観戦 新設のスタジアム 共通点は〝開放感〟
残念ながら日本のグループリーグ敗退も決まり、安心してW杯を観戦できるようになりました。 試合は、複数の会場に分散して行われています。テレビに映る白熱した試合の合間に、スタジアムの建築にも目を向けてい(続く) -
知って得する建物の豆知識 139 様々な外壁素材 住宅性能を左右 モルタル、漆喰も復活
風雨や雪、暑さ、寒さ、騒音などから生活空間を守るのが、外壁と屋根です。外壁素材の選定に当たっては外観イメージと共に、耐候性や耐久性、遮音性、断熱性など住宅の基本性能を決定づける重要な要素も考慮する必(続く) -
知って得する建物の豆知識 138 建築図面の歴史 現物から次々「写す」 標準化の技術も発達
建築図面の起源は、施工するために施主である貴族や僧などの意向を反映した絵図でした。残存数が非常に少ないのが特徴です。建築指図が目的で、多くは完成後に破棄されたためだと思われます。絵図は当初「図」と呼(続く) -
知って得する建物の豆知識 137 若者気にする風水、家相 気候風土に合致の側面 過剰な導入には注意
住宅購入者層が意外と気にするのが、家相と風水です。若い女性はパワースポットが大好きなので、それも影響していると考えられます。家相や風水には非科学的なものもありますが、建築の常識と矛盾しないものも少な(続く) -
知って得する建物の豆知識 136 床下に「ねこ土台」 換気効果は絶大 昆虫、水の侵入に注意
コンクリート布基礎の天端(てんば)に敷く、樹脂または硬質ゴム製のハガキ大の板を、「ねこ土台」や「基礎パッキン」と言います。 ねこ土台の語源については種々ありますが、昔の日本建築では、土台の下部に玉石(続く) -
知って得する建物の豆知識 135 必須のタブレット端末 便利アプリを紹介 間取り作成で重宝
住宅・不動産の販売や顧客管理の場面で、タブレット端末は今や欠かせない存在となってきました。スマートフォンやPCとの連携、ソフトの多様性、マルウェアなどへの耐性を考えると、Andoroid系に比べてiPad系に一日(続く) -
知って得する建物の豆知識 134 コンクリの〝凍結融解〟 AE剤活用で防止 水量減らし強度アップ
コンクリートやセメント製品は、硬く丈夫で耐火性の高い材料です。一方で欠点は、凍結融解によって損傷することです。 ひび割れのメカニズム 水は凍結すると、体積が9%ほど大きくなります。コンクリートの内部に(続く) -
知って得する建物の豆知識 133 防水処理「雨仕舞い」 デザインとは相反 〝谷つくらず〟が原則
建築物の防水処理全体を、「雨仕舞(あまじま)い」または「雨とじ」と言います。「仕舞い」とは、建築用語で納まりやディテールを意味します。 建築物は風雨をしのぐために造られるわけですから、雨漏れはあって(続く) -
知って得する建物の豆知識 132 販売に必須「パース」 原点は透視図法 カメラの起源にも
「パース」とは、「透視図」を表す英語の「パースペクティブ」を省略した和製英語です。最近ではパソコンなどで簡単に書くことができますし、顧客からも、分かりやすく美しいパースは人気です。シンプルな線画程度(続く) -
知って得する建物の豆知識 131 ドレーキップ窓 寒冷地で普及 断熱、換気で本領発揮
窓の開閉方式には引き違い、押し開き、上下スライドなどがあります。その中で、複合機能を持った窓の開閉方式がドレーキップ窓です。ドレーは「内開き」、キップは「内倒し」を意味し、1つの窓で2通りの開閉方式を(続く) -
知って得する建物の豆知識 (130) 情報共有システム CAD作成の落し穴 億ション物件で施工ミス
スリーブとは、建築用語としては配管や配線を通す貫通穴を指します。スリーブの位置や大きさは構造強度と密接な関係があるため、慎重に設計されます。 配管の貫通穴が不足 最近の報道で、大手ディベロッパーが販(続く) -
知って得する建物の豆知識 129 注目される日本の石材 色や用途、多種多様 世界で希有な産出国
バブルの頃は高級石材を建築に使うのが流行しました。イタリア・カラーラなどの大理石生産地では日本への輸出増で在庫が枯渇し、輸入代理店の間で石材の奪い合いが起きるほどでした。バブル崩壊後は一転して石材の(続く) -
知って得する建物の豆知識 128 国で異なるドア持ち手 日本はレバー主流 欧州スタイルが定着
ドアには開閉のための持ち手として、ノブやレバーハンドルが取り付けられています。歴史的に見ると、明治の西洋館から昭和後期の住宅まではノブが主流でした。現在も米国では、ノブ式がスタンダードです。一方、ヨ(続く) -
知って得する建物の豆知識 127 フリーメイソン、起源は石工の職能組織 技術伝承で結束固く
Windows8の起動画面で、色で区切られたアイコンのことを、日本ではタイルやパネルと呼びます。英語圏では『メンソリー=masonry』と言いますが、これは石積みや煉瓦積みのイメージからきています。 〝特殊技能〟持(続く) -
知って得する建物の豆知識 126 新国立競技場の設計案 〝異様なスケール〟に批判 「エコ&コンパクト」から乖離
『おもてなし』の心で誘致したはずの2020年東京オリンピックですが、その中心施設である新国立競技場が、様々な議論を呼んでいます。誘致の中心人物である都知事の金銭トラブルも伝えられています。 コンペにま(続く) -
知って得する建物の豆知識 125 住宅外壁材の変遷 優れた乾式タイル工法 施工時間短縮、剥落の心配なし
外壁材も時代によって、流行りすたりがあります。戦後間もなくは、南京下見という板張り外壁が多く造られました。その後に大流行したのがリシン掻き落とし外壁です。モルタル下地の上へ、長石などの粉末を白色セメ(続く) -
知って得する建物の豆知識 124 理想の「間取り」とは? 骨格決めてプラニング 「順列組み合わせ」は素人レベル
販売部数が低下してきた住宅雑誌のカンフル企画が、『間取り特集』です。 間取り図は誰にでも分かりやすく、イメージや夢を広げられるので、住宅建設予備軍に対するアピール度が高いのだと思われます。書店に行く(続く) -
知って得する建物の豆知識 123 明治の大工職人 外国人も驚きの腕 土台に江戸の高度な教育
明治維新後、伝統的な建築の世界も一気に西欧化が進みました。大きな変化は混乱を伴うことなく、比較的スムーズに受け入れられましたが、それは長く続いた江戸という時代によって、職人の教育や練度が非常に高度な(続く)