知って得する建物の豆知識 記事一覧
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知って得する建物の豆知識 218 金属屋根 優れたリサイクル性
屋根材には瓦、スレート、シート、金属などがあります。現在、住宅レベルの主流は瓦とスレートと言えますが、最近は金属にも注目が集まっています。金属屋根のメリットは軽量であり構造体への負荷が小さく、瓦のよ(続く) -
知って得する建物の豆知識 217 デシベル 音エネルギーの尺度 大事な遮音設計
遮音材の仕様書や住宅の性能表示における透過損失等級などで「デシベル(dB)」という言葉を目にすると思います。デシベルの「ベル」はスコットランド生まれの科学者で、実用的な電話を発明したアレクサンダー・グラ(続く) -
知って得する建物の豆知識 216 建築関係のことわざ 生活根差すも、やがては
最近、街を歩いていて、ある現場で目にしたのですが、現場ユニットハウスの壁面に「段取り八分・仕上げ二分」というスローガンが大書してありました。一緒にいた若いIT系編集者に「読めますか」かと聞いたところ「(続く) -
知って得する建物の豆知識 215 ARとVR 不動産になじむ機能 三次元で顧客にアピール
最近、ネットなどでよく見る言葉にARとVRがあります。ARはAugmented Realityの略で、Augmentは拡張、増強するという意味。一般的には「拡張現実」といいます。VRの方はVirtual Realityの略で、「仮想現実」と呼(続く) -
知って得する建物の豆知識 214 灯具 有機ELの進化で消滅も
建築学的には照明器具のことを「灯具(とうぐ)」といいます。灯具は照明器具よりももっと広い範囲で「空間の明るさをコントロールする仕組み」という意味合いがあります。最近ではどんどんLED化が進行しており、長(続く) -
知って得する建物の豆知識 213 断熱基礎 床下全体の熱ロス抑え 外断熱 効果高いもシロアリ難
住宅の新築や大規模なリフォームで家族の要望などを聞く際に、奥様からのリクエストとして強く要望されるのが「足元が寒くないようにしてほしい」ということです。女性は冷え性の方が多い上に、現在住んでいる、隙(続く) -
知って得する建物の豆知識 212 建具 緩やかな空間ニーズで再評価
採光や通風、人の出入りに欠かせない建築部品としての建具ですが、その歴史は案外知られていません。建具の語源は種々ありますが、古い建築様式では壁や柱のない開放された部分を「間戸(まど)」と呼ぶことは以前述(続く) -
知って得する建物の豆知識 211 セクションプラニング ダイナミックな空間構成 高度で豊かな空間を
住宅などの空間構成を考えるとき、素人は平面図をパズルのように組み合わせて考えます。素人の考えたパズルの回答的な間取りは、一定の機能は充足しているかもしれませんが、それだけであって、空間的なイメージの(続く) -
知って得する建物の豆知識 210 封水 下水臭はイメージ悪化 トラップの清掃が不可欠
マンションや戸建てなどの中古物件に顧客を案内したとき、部屋に漂う下水臭に困ったことがある営業担当も少なくありません。インテリアなどが奇麗にリフォームしてあっても、漂う下水臭は物件の印象を一気に悪化さ(続く) -
知って得する建物の豆知識 209 雨垂れ 物件に暗い印象 専門業者への依頼は「アイミツ」必須
中古マンションや中古戸建て住宅を販売するときに気になるのが外壁の汚れです。黒ずんだ雨垂れには大小や濃淡があるので、物件が暗い印象になってしまいます。外壁が全面的にムラなく汚れればよいのですが、窓周り(続く) -
知って得する建物の豆知識 208 吸音と遮音 厄介なフローリング 残響対策にも気を配る
音には三つの要素があります。大きさ・高さ・音色が音の三要素です。音の大きさは「空気の振動する幅の大きさ」に比例し、振動する幅が大きければ音は大きくなり、逆に幅が小さければ小さな音になります。空気を振(続く) -
知って得する建物の豆知識 207 メートル 統一基準で工業化の道へ
1メートルの長さとは、およそ3分の1億秒の間に光が真空中を進む距離とされています。83年に新しい国際単位が決められる前は、赤道から北極点までの距離の1千万分の1が1メートルと制定されていました。 ヨーロッ(続く) -
知って得する建物の豆知識 206 建築模型 欧州では高価値 3Dプリンター登場で様変わり
建築模型はみんな大好きです。年齢性別を問わず、自分の建てようとする住宅の模型を見せられると一気に引き込まれるようです。 建築模型にはスタディ模型と完成模型があります。スタディ模型は建築家やクライア(続く) -
知って得する建物の豆知識 205 鋼材 耐火性向上の仕組みも 価格ネックもステンレスに期待
住宅用の構造材としては木材が主流であり、大型建築物にも木材が使われるようになってきましたが、中高層建築物では鋼材が構造材の主流です。鋼材は工業製品であるため木材のようなバラつきはなく、品質が安定して(続く) -
知って得する建物の豆知識 204 ホームキット 家電や機器をコントロール iPhoneアプリ 大化けの可能性も
アップル製のスマホiPhoneが世界で最も普及している国は日本で、二番目がアメリカです。日本のスマホ市場では66%がiPhoneであり、アメリカの51%を大きく上回っています。やはりシンプルで高品質なものを好む日本人(続く) -
知って得する建物の豆知識 203 床の間
最近の都市住宅では全く見ることのなくなったのが「床の間」です。そもそも、和室ですら造られなくなっていますので、当然と言えます。しかし、少し古い民家や伝統的な建築物、高級料亭・旅館に行くと、床の間は厳(続く) -
知って得する建物の豆知識 202 すが漏れ 原因は積雪など 無落雪屋根有効も補強必要
建築用語には地域に根ざした用語が少なくありません。「すが漏れ」(下図参照)という言葉は、積雪地帯ではよく知られた重要な言葉ですが、関東以南の平野部では建築工事関係者ですら知らないことがあります。 瓦(続く) -
知って得する建物の豆知識 201 青図 コスト安、精度高で重宝 コピー機普及で立場逆転
最近はあまり言われなくなりましたが、以前はニュース番組などでも「青図(あおず)を示す」「青図を描く」などと使われていました。要するに「計画案を見せる」という意味です。現在のようにPPCコピー機(以下PPC)が(続く) -
知って得する建物の豆知識 200 自分流の住まいLISC 若い施主が注目 お仕着せを嫌う新感覚
秋になってから連続して5件の、若い施主が建築した住宅のオープンハウスに行く機会がありました。 外観やインテリアのデザインはそれぞれ異なりますが共通したイメージがあったため、1人の若手建築家に話した(続く) -
知って得する建物の豆知識 199 寺社建築の向き 王者南面の法則 時代、場所で様々も配置重視
筆者は子供の頃「迷子になったら神社の向きを見れば南北が分かる」と教えられました。一般的に神社の向きは南か東を向いています。「君子南面す」と古くからいわれ、玉座は南、太陽の方角を向いています。キトラ古(続く)