今週の糸口 記事一覧
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今週の糸口 ◇80 「ワープステイ」構想に注目
狭義の団塊世代は戦後の47~49年生まれを指す。この3年間に806万人が生まれ、今は660万人程度になっていると推測される。その団塊世代がすべて65歳以上になる今年は、本格的高齢社会の幕開けと言っていいだろう。(続く) -
今週の糸口 ◇79 根本の議論が欠けている
日本人はなぜ新築志向が強いのか――。 米国では、一生のうちに5、6回家を買い替えるのが普通だが、日本は1度か、多くても2度。つまり、日本人にとって家を建てたり買ったりすることは、人生の「晴れ舞台」となる(続く) -
今週の糸口 ◇78 「業務独占」はだれのためか
近年、不動産業界では様々な民間資格が創設されている。中でも最近目立つのが「相続士」(NPO日本相続士協会)、「相続対策専門士」(不動産流通近代化センター)など相続に特化した資格である。 相続士資格に脚光 (続く) -
今週の糸口 ◇77 一般人としての目線を
日本木造住宅産業協会の「木造ハウジングコーディネーター」資格試験に、全国第3位という優秀な成績で合格した「あなぶきホーム」の高森健太氏は、1月24日の表彰式後の記者会見で面白い発言をした。 「実は、私(続く) -
今週の糸口 ◇76 「住宅は社会の中心」
深まらない議論 「国家あっての国民か、国民あっての国家か」という大命題を突きつけたのが特定秘密保護法だったが、結局は国民的議論も盛り上がらないまま成立してしまった。 原発の是非をめぐる論争は「今を生(続く) -
今週の糸口 ◇75 住宅にも〝日本〟を感じたい
和食がユネスコの無形文化遺産に登録された。自然の素材を生かし、季節感にあふれていることや、味噌や醤油などの発酵調味料を使った〝うま味〟の発明、カロリーを抑えた健康食であることなどが評価されたのだと思(続く) -
今週の糸口 ◇74 「人間主義」に乾杯
「人口減少、高齢化社会だから、日本はもう成長しない」という悲観論には与したくない。たとえ、それが当たっていてもだ。経済的基盤のない「精神的豊かさ」などないのだから。 成長の新たな「軸」を ただ、経済(続く) -
今週の糸口 ◇73 成熟しない日本の民主主義
今年はアベノミクスに対する期待で幕を開けたが、四半期GDPは1-3月期1.1%、4-6月期0.9%、7-9月期0.3%(いずれも前期比伸び率)と、尻すぼみ傾向となっているのが心配である。 安倍政権に対する支持率は依然50%を超(続く) -
今週の糸口 ◇72 孫の代まで考える視野を
国土交通省が進めている不動産流通市場活性化の議論では、インスペクションや地盤調査、シロアリ検査などの費用を売主と買主、どちらが負担すべきかで意見が割れている。 しかし考えてみると、売主は売却資金で(続く) -
今週の糸口 時代を担う 10 業界団体の使命、重く
〝業界エゴ〟とは言うが、〝企業エゴ〟という言葉はあまり聞かない。裏返せば、企業のエゴは当然だが、業界はそうであってはならないということだ。しかるに業界団体の実態は、会員企業の利益優先をモットーにして(続く) -
今週の糸口 時代を担う 9 投資に目覚める若者
不動産投資に目覚める若者が増えている。中古ワンルームを投資家に販売している日本財託の営業担当者も、「20~30歳代の顧客が増加している」という。 何千万円ものローンを組んで住宅を購入しても、自分で住ん(続く) -
今週の糸口 時代を担う 8 すべては繋がっている
糸口発見に意味があるとすれば「すべては繋がっている」からだ。少子化問題と未婚率の増大。世界第3位の経済大国なのに年間自殺者数が2万7000人もいること。地球的規模では頻発する異常気象と、各地で絶えないエネ(続く) -
今週の糸口 時代を担う 7 サ高住はどこまで〝自宅〟か
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、高齢化社会を担う制度として11年10月にスタートした。以後順調に供給が伸び、現時点(13年11月5日)で13万戸以上もの住宅が登録されている。しかし、サ高住に対する社会的理(続く) -
今週の糸口 時代を担う6 土地は建物の従属物
国土交通省の講演資料によれば、日本は1969年から2011年までの43年間に、累計で862兆円の住宅投資を行ったが、ストックとしての住宅資産額は343兆円しかない。差額の519兆円は資産価値が値下がりした分だ。つまり(続く) -
今週の糸口 時代を担う5 〝脱原発に貢献できるか〟
積水化学工業住宅カンパニー(プレジデント、高下貞二氏=写真)が経済性を一段と進化させた「スマート・パワーステーション」シリーズを発表した(9面参照)。 これまで、一般住宅の太陽光発電システムといえば3~4(続く) -
今週の糸口 時代を担う 4 住宅を〝歴史〟として捉える
中古住宅市場活性化に向け、建物評価基準の見直しが大事なテーマとなってきた。 しかし、〝中古〟という言葉を住宅に冠している限り、中古住宅市場活性化ラウンドテーブルで、いくら評価の適正化を検討しても(続く) -
今週の糸口 時代を担う 3 デフレ脱却は企業の責務
アベノミクスの第一義はデフレ脱却である。日銀による異次元の思い切った金融緩和。政府による大胆な財政出動。成長戦略を推進する規制緩和など日本再生に向けたかじ取りが政府・与党主導で進む。 しかし、デフ(続く) -
今週の糸口 時代を担う 2 中古市場を把握するデータは?
折に触れ、気になることがある。中古住宅の流通戸数である。あらためて整理してみよう。 最もポピュラーな住宅土地統計調査(5年ごとに実施)によると、08年は17.1万戸だった。一方、不動産流通経営協会(FRK)は、(続く) -
今週の糸口 時代を担う-1 半世紀を経た団地再生に取り組むUR
「君は何のために働いているのか」と聞かれたら、「時代を担うためです」と答えたい。人間は自らの意思でこの世に生まれてくるわけではない。だから、「生きている」というよりは、「生かされている」という方が真(続く) -
今週の糸口 時代論的住まい論 21 リバースモーゲージに漂う哀愁
みずほ銀行がリバースモーゲージを始めるという。リバースモーゲージは、高齢者が自宅を担保に融資を受け、死亡後に家族が自宅を処分して一括返済する仕組みだ。 最期までローンか 同銀行では高齢者が有料(続く)