今週の糸口 記事一覧
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今週の糸口 時代論的住まい論 20 〝介護退職〟は理不尽か
一人暮らしの高齢者が増えていることに話を戻そう。前々回(18)では、高齢者を孤独にさせないための一手法として、〝近くの他人〟との絆に頼るシェアハウスを提唱した。 高齢社会といっても、日本では要支援・(続く) -
今週の糸口 時代論的住まい論 19 築0日と、1日との間は
中古住宅流通市場活性化を目指す協議会として、今年度は「甲信越地区中古住宅流通促進協議会」と「近畿圏不動産流通活性化協議会」が新たに発足した。昨年度からの12協議会と合わせ、今年は全国で14協議会が事業者(続く) -
今週の糸口 時代論的住まい論 18 多世代で暮らす疑似家族
一人暮らしの高齢者が増えている。15年には500万人に達する見込みだ。孤独死や遺品整理、事故を心配する賃貸住宅オーナーによる入居拒否、低所得高齢者の住宅難などが社会問題化してきた。 単身高齢者が増加(続く) -
今週の糸口 時代論的住まい論 17 自分を見つめ直す場を
住宅業界では、11年の東日本大震災以降、「集う」ことや「つながる」ことをコンセプトにした商品開発が盛んだ。賃貸市場では、一つ屋根の下で他人同士が共同生活を行うシェアハウスがブームにもなっている。 (続く) -
今週の糸口 時代論的住まい論 16 『子育て賃貸』で少子化に歯止めを
各産業は大きな時代的役割を担っている。戦後復興を牽引した鉄鋼・石炭、高度経済成長を支えた石油化学・自動車産業などのように──。 住宅・不動産業の今日的役割とは何か。最大の使命は、子育て支援だと思う。(続く) -
今週の糸口 時代論的住まい論15 マンションに永く住むには
築年数が経って古くなったマンションに対する現実的対応は、建て替えでも、区分所有権の解消でもなく、リノベーションによる再生だろう。 中古マンションの再生を手掛けるインテリックスの山本卓也社長はこう(続く) -
今週の糸口 時代論的住まい論 14 老朽化問題回避するマンション
大きな社会問題となりつつある老朽化マンションについては、どう考えればいいのだろう。最終的には建て替えるか、放置するか、区分所有権を解消するか――。 なぜ建て替えか 富士通総研上席主任研究員の米山秀隆氏(続く) -
今週の糸口 時代論的住まい論 13 マイホームも〝投資〟と見る
我が国の住宅業界は「住宅・不動産業界」という言い方に象徴されるように、不動産業界とは一線を画している。このことの意味を掘り下げていくと、住宅に対する日本人独特の感性に行き当たる。 つまり、日本人に(続く) -
今週の糸口 時代論的住まい論 12 パワービルダーが経営統合へ
一建設を始めとするパワービルダー6社による経営統合(11月1日付で持株会社設立)が業界の注目を集めている。パワービルダーとは土地を持たない住宅一次取得者層向けに郊外の割安な土地を仕入れ、土地代込みで床面積(続く) -
今週の糸口 時代論的住まい論 (11) 限界にある住宅価格
住宅の適正価格とは何か――。 バブル景気崩壊直後の91年に発足した宮沢内閣は、大都市圏でも年収の5倍で住宅が買えるようにするという目標を「生活大国5カ年計画」に盛り込み、92年6月に閣議決定した。 当時は(続く) -
今週の糸口 時代論的住まい論 10 混乱回避できた後は
給付措置決まる 住宅消費増税による負担増を緩和するための給付金の内容が決まった。結果として、税率が上がる前に慌てて購入しなくても、大きく負担が増えることはなくなった。 住宅生産団体連合会の樋口武男会(続く) -
今週の糸口 9 時代論的住まい論 〝暮らし提案型〟賃貸を
賃貸住宅は、住宅を買うまでの「仮住まい」という考え方は、今でもかなり根強くあるのだと思う。現実問題として、日本の賃貸住宅のレベルでは、新しいライフスタイルを計画しても、その実現が難しいからだ。 ペ(続く) -
今週の糸口 時代論的住まい論 8 賃貸の常識を変えよう
充実の日々とは 我が国では、賃貸住宅の入居者が自ら壁紙を張り替えたり、棚を取り付けたりすることはない。賃貸住宅は〝借り物〟なので、柱に釘1本打つのもためらわれるのが実態だ。これでは、住まいに愛着の持ち(続く) -
今週の糸口 時代論的住まい論 7 感性を磨けば究めたくなる
「心が住める家」 住宅と健康とは密接な関係がありそうだ。ヤマダ・エスバイエルホームは、前身の小堀住建が企業理念としていた「心が住める家」を追究する。「衣食住」の衣と食も、命や健康に欠かせないものだが(続く) -
今週の糸口 時代論的住まい論 6 自ら触れてこそ愛着がわく
つくり込まない 住宅は何十年も使うものなのに、新築時に今の時代の価値観だけで100パーセントつくってしまえば、その後価値が劣化していくのは当然だ。10~20年かけて完成させていくぐらいで、ちょうどいいのでは(続く) -
今週の糸口 時代論的住まい論 5 定期借地権の認識深めよう
住まいは利用重視 建物は持つが、土地は借りるというマイホームの取得方法がある。92(平成4)年に登場した定期借地権付き住宅である。 住まいとは、いわばハコ。その下にある土地自体をどうこうすることはないの(続く) -
今週の糸口 時代論的住まい論 4 賃貸の魅力は「大家さんがいる」こと
「愛を求めて」 日本人にとっては「持つ家」が家であって、「借りる家」は家ではないのか。 そう問い掛けたくなるぐらい、賃貸住宅をめぐる「住まい論」は少ない。書店の棚に並ぶ住宅に関する本の多くも、家を持(続く) -
今週の糸口 時代論的住まい論 3 株よりも住宅での資産効果を
10年でも目減り 「20年で資産価値が半分になってしまう住宅を、30年ローンで買っても大丈夫でしょうか」と顧客から聞かれたら、営業マンはどう答えるのだろうか。 不動産流通経営協会(FRK)が毎年発表している「(続く) -
今週の糸口 時代論的住まい論 2 長く使えるから価値が生まれる
〝寿命〟は必要か 前回テーマにした「量から質へ」と同様、よく使われるフレーズに「フローからストックへ」がある。 「住宅をつくっては壊す社会から、良いものを作って、きちんと手入れしながら、長く大切に使(続く) -
今週の糸口 Xデイは2015年?
4月はハウスメーカーの新商品が多い季節だ。特に今年は来年4月からの消費税引き上げで、駆け込み需要による上乗せ効果も期待されるため、商品企画にも力が入る。 「アベノミクスによる景気浮揚期待から、住宅取(続く)