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〝NFT〟で資金調達 トグルHD 現物の不動産を担保に

 トグルホールディングス(東京都千代田区)は、同社が保有する現物の不動産を担保とすることで、NFT(ノンファンジブル・トークン、非代替性トークン)を活用して利用者から融資を受ける仕組みを用い、資金調達を行う『オルタナティブアセット×DeFi』事業の実証実験に着手した。

 ホワイトハッカーの河崎純真氏が率いる01・foundationが運営している、「NFT化」された不動産やメタバース(仮想空間)上の不動産を提供するDEX(分散型取引所)である「OuchiFinance」内で流通しているトークン「OUCHI」を使って販売する。

 93年8月に建物が完成後、現在は、トグルホールディングスがその1室を保有している分譲マンション「オーベル練馬301号室」(東京都練馬区豊玉北地内)を担保として小口化商品にする際に、〝デジタル鑑定書〟ともいわれる「NFT化」を行って販売し、資金を調達する(イメージ図)。

 今回、中央で金融資産を管理する金融機関のような、中央集権システムを必要としない「DeFi」(ディーファイ、分散型金融)というブロックチェーン(分散型台帳技術)で構築できる新しい金融サービスのアプリケーションを活用する。ブロックチェーン上で「NFT」を発行することで〝デジタル鑑定書・所有書〟としての役割を持たせ、偽造や代替えの不可能なトークンを販売流通させる。