【決 算】
(9月12日発表)
ヘルスケア満室稼働も減配
・ヘルスケア&メディカル投資法人の25年7月期決算は増収減益だった。営業収益は25億4700万円(前期比1.0%増)となり、当期純利益が10億1700万円(同0.7%減)となった。
高齢者向け施設や住宅を運用する。期末時点の資産規模は54物件・827億円(取得価格ベース)となった。稼働率は100%。分配金は一口当たり3164円(前期比19円安)と減配だった。
次期26年1月期は増収増益を見込む。一口当たり分配金は2906円を計画する。戦略的な物件入れ替えなどを進める。26年1月に予定するリファイナンスによる収益減を軽減して分配金の底上げを目指す。病院案件も継続的に検討する。
増収増益も次期減配計画
・スターアジア不動産投資法人の25年7月期決算は増収増益だった。営業収益は99億8800万円(前期比3.1%増)となり、当期純利益が48億3400万円(同6.9%増)となった。オフィス、商業施設、住宅、物流施設、ホテルを運用する総合型リート。期末時点の運用資産規模は、73物件のほか、優先出資証券(1案件)とメザニン債権投資(2案件)を含めて2757億円(取得価格ベース)となった。期中のポートフォリオ全体の稼働率は97.1%だった。セクター別ではホテルが100%稼働だった。分配金は一口当たり1803円と当初予想より33円増配。
同投資法人は30年までに資産規模で5000億円以上、一口当たり分配金で1913円以上を目指している。
次期26年1月期は減収減益を見込む。分配金は一口当たり1745円と減配を予定。
物流施設の賃料強含み
・日本ロジスティクスファンド投資法人の25年7月決算は増収増益だった。営業収益は116億5100万円(前期比8.5%増)となり、当期純利益が60億9900万円(同12.9%増)となった。物流施設に投資する特化型リート。期末時点の運用資産規模は、53物件・2915億9700万円(取得価格ベース)となった。平均稼働率は99.2%。分配金は一口当たり2150円だった。
賃料増額改定目標を従来から2ポイント上方修正し、6~7%アップさせる。売却候補物件は、鑑定評価額ベースで約460億円を見込んでいる。資産入れ替えでポートフォリオの強化を見据える。
次期26年1月期は営業収益が116億5300万円(前期0.0%)で、当期純利益が60億8000万円(同0.3%減)を予定。分配金は一口当たり2150円を計画。
(9月16日発表)
運用資産600億円達成
・東海道リート投資法人の25年7月期決算は増収増益だった。営業収益は23億600万円(前期比14.7%増)となり、当期純利益が10億7000万円(同15.3%増)となった。東海道エリアで住宅や物流施設、産業系不動産に投資するリート。期中に6物件を取得し、1物件を売却した。期末時点の運用資産規模は、29物件・612億8600万円(取得価格ベース)と目標の600億円を達成。中長期では2000億円を目指す。分配金は一口当たり3384円と当初予想を上回った。次期26年1月期は増収減益を見込む。分配金は一口当たり3311円を計画する。