センチュリー21・ジャパン(園田陽一社長)の25年3月期決算(単体)は、営業収益が40億4500万円で、前年比で5.1%増加した。内訳は、収益全体の8割以上を占めるサービスフィー収入が35億1300万円(前年比6.1%増)、ITサービス収入が3億2400万円(同3.6%増)、加盟金収入が1億4000万円(同10.8%減)、その他が6700万円(同0.1%減)となった。
また、営業利益が10億7100万円(同14.5%増)、経常利益11億7800万円(同19.4%増)、純利益8億200万円(同18.9%増)で、二桁の増益となった。
加盟店の売買仲介及び社有の成約件数は3万3360件(前年比4%増)、加盟店総受取手数料は580億4000万円(同7%増)。また、退会数77店舗に対し、新規加盟は43店舗にとどまり、25年3月末時点の加盟店は960店舗(期首比34店舗減)となった。5月14日の説明会で園田社長は「店舗数の確保はフランチャイズの重要課題だ。他方、売却取引件数が増加するなど各加盟店の実力アップに手応えも得た。これは当FCが数年来目指してきた姿であり、このFCの価値、成長の様子を示すことで加盟促進につなげたい」と説明した。
今期は、前期に始動した人事・財務ノウハウの学校、FC内事業承継対応や多店舗化支援を継続する。AIによる契約書システム自動生成機能の強化や国際取引の実現など加盟店の営業強化を推進する。特に増加する加盟店のインバウンド取引を強化するため、「海外本部と加盟店ネットワークを持つフランチャイズの強みを生かす。新設した国際業務室を核に、海外取引の仕組みづくりを進める」との考えを示した。
新規加盟成約65店舗を目標に掲げ、期末時点で965店舗体制を予測する。ブランディング戦略の見直しを含めた集客施策の強化徹底、追客営業体制の見直しを図る。
センチュリー21・ジャパン
決 算 25年3月
売上高 40.4億円 (5.1%)
営業利益 10.7億円 (14.5%)
経常利益 11.7億円 (19.4%)
当期利益 8億円 (18.9%)
予 想 26年3月
売上高 44.5億円 (10.1%)
営業利益 11.4億円 (7.0%)
経常利益 11.9億円 (1.3%)
当期利益 8.1億円 (1.0%)