決算

子会社の赤字で減益通期は計画据え置き NCN、第2四半期 決算

 エヌ・シー・エヌの23年度上半期業績は、単体では計画通り進ちょくしたものの、木材単価の下落や住宅市場の影響を受け、構造計算数やSE構法出荷数の減少に伴い減収。また、子会社の翠豊や持分法投資損失が発生したMUJI HOUSEの上期赤字が減益や当期純損失計上の要因となった。

 主力の木造耐震設計事業は売上高40億5700万円(前年同期比9.3%減)を計上した。そのうち住宅分野の構造計算出荷数は463棟(同24.2%減)、SE構法出荷数は459棟(前年度比27.1%減)、木材価格の下落に伴い棟単価は550万円(同10.9%減)にとどまった。SE構法の登録施工店は14社の新規加入により606社となった。

 一方、非住宅の大規模木造建築分野は売上高15億2200万円(同167.6%増)に伸長。構造計算出荷数は109棟(同47.3%増)、SE構法出荷数は66棟(同57.1%増)だった。

 環境設計分野では売上高1億2900万円(同27.6%増)を計上。住宅・非住宅を合わせた一次エネルギー出荷数は1569件(同19.3%増)、そのうち戸建て住宅は868件(同5.5%増)と、堅調に推移した。

 下期はグループ会社の黒字転換を見越し、通期業績は期初計画を据え置いた。

エヌ・シー・エヌ

決 算 24年3月第2四半期

売上高 42億円 (△8.8%)

営業利益 2,300万円 (△90.3%)

経常利益 800万円 (△96.6%)

当期損失 400万円 (△40.9%)

予 想 24年3月

売上高 90億円 (△2.0%)

営業利益 2億円 (△44.7%)

経常利益 2億円 (△48.7%)

当期利益 1億円 (△45.4%)

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