三菱地所が11月9日に公表した2024年3月期第2四半期の連結業績は、前期に400億円を計上したロンドンのビル売却益がなくなったことが影響して減収減益となった。通期予想では、ホテル・商業施設やオフィスの賃貸収益、売却益改善などコマーシャル不動産事業が好調に推移し上方修正する一方、米国の運用資産の時価評価減少でなどで投資マネジメント事業を下方修正し、期初予想から変更はない。なお、通期の純利益は過去最高を予想。
セグメント別では、コマーシャル不動産事業については、オフィスが有楽町などの再開発を予定しているビルの閉鎖などがあるものの、順調なリーシングで既存ビルの空室率が2%台と低く、ホテルや商業施設も回復したことで増収増益となった。住宅事業は、営業利益が赤字となり減収減益。分譲マンションの引き渡し、物件売却が下期に集中したのが要因。ただ、計上戸数2200戸のうち96.7%が契約済みで、通期では予定通りの業績を見込む。
三菱地所
決 算 24年3月第2四半期
営業収益 5,879億円 (△1.1%)
営業利益 903億円 (△36.4%)
経常利益 752億円 (△42.4%)
当期利益 415億円 (△45.6%)
予 想 24年3月
営業収益 1兆4,690億円 (6.6%)
営業利益 2,640億円 (△11.0%)
経常利益 2,320億円 (△14.6%)
当期利益 1,660億円 (0.4%)