賃貸・管理 マンション・開発・経営 賃貸・地域・鑑定 総合 住まい・暮らし・文化 売買仲介 マンション管理

FANTAS Technology「緑邸」11月開業 古民家を宿泊施設に再生 事業性示して空き家問題解消

 FANTAS Technology(東京都渋谷区)は、1棟貸し切りの宿泊施設『緑邸』(りょくてい)を10月17日にプレオープンし、11月1日にグランドオープンする。千葉県夷隅郡大多喜町に立地する築120年を超える木造平屋建ての古民家をリノベーションした(写真)。

 同社は15年9月に空き家再生事業に着手し、約176戸の空き家を再生してきた。同事業を支える最新テクノロジーの空き家流通プラットフォーム『FANTAS repro』の運営や、国土交通省のモデル事業に21、22年度の2年連続で採択され、全国の自治体と連携する『地域の空き家の可能性見える化プラジェクト』を現在展開している。宿泊施設の開業は同社では初で、空き家の潜在価値を再発見してもらい、空き家問題の根本的な解決につなげていく。

 12日の先行内観会で、同社事業開発Grシニアマネージャーの梅本征吾氏は、「空き家の所有者は〝いつか何かで使う〟や〝名残惜しい〟など漠然とした理由で放置しがち。買い主側も空き家にローンが付きづらく、不動産仲介会社も取引に二の足を踏んでいる。様々な事情から活用が進まない現状で〝事業性〟を示せば空き家の活用が広がり、情報発信ができると考えた」と、今回のプロジェクトの背景を説明した。

 同チーフの岡田かおり氏は、コンセプトなどについて、「周辺のゴルフ場の多い〝地域性〟を踏まえ、ニーズに応えて敷地内にアプローチ練習エリアを設けた。若いゴルファーたち向けとし、バーベキューもできる」と説明。同一級建築士の和田真寛氏は、リノベーションの方法で、「屋根や外装などが奇麗に保存されていたため、残せる部分はそのまま生かしている」と解説した。

 同施設(建築面積約171m2、敷地約1600m2)は3客室を設け、4~7人が民泊スタイルで素泊まりできる。遠隔操作でチェックイン・アウトする。周辺の1棟貸しの利用料金が3~15万円のところ、1人当たり1万7500円の宿泊料金を設定する。