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アドビ セミナー 3次元画像の活用を  

 アドビ(東京都品川区)は、『リテール・ECのクリエイティブで3D活用が加速!』と題し、3D(3次元)画像の活用による近未来の購買体験を考えるウェブセミナーを6月に開催した。

 実店舗からデジタルへ移行し、eコマース(電子商取引)でもリアルな顧客体験が求められている。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などの3Dツールは〝顧客接点〟としての役割が大きくなる。販売や広告の手法として、活用が更に広がると見られている。

 バーチャル(仮想空間)店舗開発を手掛けるCyberMetaverse Productions事業責任者の中野英祐氏は、「バーチャル空間は新たな販売チャネル(経路)になる。対面では心的に負担になりがちな現実の店舗を、仮想空間に設けられる。レイアウト変更が容易になる。アバター(分身)を登場させ、利用者が同時接続して会話しながら交流できる。単に作って終わりではない。運営面を強化していくことが重要になる」と解説した。

 また、アドビ3Dアーティスト&ソリューションコンサルタントの福井直人氏は、「建築の設計・デザインに生かせる。現実では今はない建物や製品、サービスなどの完成を待たずに、3Dコンテンツで完全に複製し、先行して市場で訴求できる。修正も容易で応用範囲の広さが利点。コメントを添え、データに基づく顧客行動を分析して適切に商談もしやすい」と解説した。