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ケン・コーポ 世界最大級の音楽アリーナ 横浜MM21の開発本格化 予約受付開始、新会社設立も

 ケン・コーポレーションは6月、神奈川県横浜市のみなとみらい21地区で進めている大規模複合開発「Kアリーナプロジェクト」において、同開発計画の中核施設となる音楽イベント施設「Kアリーナ横浜」の利用予約受け付けを開始した。併せて、開発中の施設の詳細も公表。開業は23年秋を予定している。

 同開発計画は、みなとみらい線新高島駅から徒歩約5分、敷地面積約3万1800m2の計画地に、約2万席の「Kアリーナ横浜」や約340室のホテル「ヒルトン横浜」、オフィスビル「Kタワー横浜」などを建設するもの。開発街区全体の名称を「ミュージックテラス」としており、全体の竣工は23年7月を予定している。

 今回予約受け付けを開始した「Kアリーナ横浜」は、「世界最大級の音楽アリーナ」(同社)で、建物は9階建て、延べ床面積は約5万4100m2。ターミナル駅であるJR横浜駅からも徒歩圏内という交通利便性の高さと共に、「ヒルトン横浜」(地上26階地下1階建て、延べ床面積約3万4900m2)との連携も図っていくことで、音楽関連だけでなくMICE利用にも対応。大規模な会議や講演会、eスポーツイベントなど、幅広い用途での活用を見込んでいる。

 併せて、「Kタワー横浜」のオフィステナントについてもこのほど募集を開始した。同オフィスビルの建物は地上21階地下1階建てで、延べ床面積は約2万9700m2。1フロア当たりのオフィス面積は216~283坪となっており、「周辺エリアでは供給の少ない、中規模かつ自然換気装置など時代のニーズに応えた設備を配したハイグレードなオフィス」(同社)として開発中だ。

 加えて同社は、「Kアリーナ横浜」の予約受け付け開始に先立ち、5月には新たな子会社のKアリーナマネジメント(東京都港区、田村剛社長)も設立。新会社は音楽ホールの賃貸関連業務をはじめ、管理や運営を担っていく。更に各種イベントの企画・制作や、公演関連サービスの提供なども手掛ける予定。同社の特に注力する開発プロジェクトとして、街区稼働に向けた準備を本格化している。