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ボルテックス、販売本格化 立地に自信、フロア分割需要も見込む 東京・虎ノ門で新築区分オフィス

 ボルテックスは5月19日、4月に取得した新築オフィスビル「VORT虎ノ門2」の内覧会を開始し、リーシングおよび「区分所有オフィス」としての販売を本格化した。同物件は東京メトロの日比谷線虎ノ門ヒルズ駅から徒歩1分、銀座線からは徒歩2分の立地。交通利便性に加え、霞が関や日比谷、新橋方面などへの移動も容易なアクセス性が最大の強み。大型再開発の進む虎ノ門エリアという街の将来性と同時に、周辺では比較的希少な新築中規模オフィスである点も訴求ポイントとしている。

 建物は鉄骨造・11階建てで、延べ床面積は約2100m2。1階は店舗、2~11階はオフィスというフロア構成となっている。オフィスの専有面積は約155m2(約47坪)。コロナ禍を踏まえた抗ウイルス施工など、直近のテナントニーズに対応した仕様で周辺の既存ビルとの差別化を図ったほか、近隣の建物よりもやや高い建物のため、上層階からの眺望も強みの一つとしている。

 顧客への案内を本格化した段階ながら、同社業務統括部リーシングマネジメント課の木塚健太郎課長によると、既にリーシングでは1階店舗のテナントが申し込みを検討。販売では、2フロアに対して実需目的の購入検討者が現れている状況だと言う。

 木塚課長は「立地が素晴らしく、周辺には競合となる同規模の新築物件も少ない。またコロナ禍で(大規模オフィスの1フロアではなく)コンパクトなオフィスで複数フロアを使う〝フロア分割〟のニーズも増えており、順調なリーシングや販売の見込める物件」と自信を見せる。

 賃料は周辺の既存ビルと比べて「場合によっては、1坪当たり1万円程度は上回る」(木塚課長)水準で、競合物件は他エリアの中規模ハイスペックオフィスも想定。リーシング期間は「半年程度での満床稼働を目指しており、最大でも1年はかけない」(同)という方針だ。