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ビットキー ワークブース提供開始 働く新たな空間に 空きスペースの収益化実現

 ビットキー(東京都中央区)は、マンションやビル、商業施設の空きスペースの収益化を実現できる新サービス『Bitkey work booth』の提供を21年12月21日に始めた。ワークブースとスマートロック、利用者向け予約サイト、ブース管理者向けシステムをパッケージングした。利用者だけでなく、場所を提供する管理者も、利用や運営で円滑な手続きを叶えられるよう、検索から予約、カギ、請求や決済までの、一連の手続きをシステム化した新たな〝働く空間〟を提供する(写真)。

 リモートワークの働き方が普及し、有償の時間貸しでワークブースを提供するサービス事業者が増えている。ただ、カギの受け渡しや請求などの手続き面で課題感を持つことが少なくない。今回の新サービスでは、これらを解消できる。

 ワークブースは1人用、2人用、4人用を用意した。その本体自体に加え、利用者がワークブースを予約できるウェブサイトのほか、予約時間と連動しているデジタルキーの発行や、集計・請求・決済までの一連の運営機能をワンパッケージで提供する。設置導入に際しては初期費用がゼロ円で、月額費用が発生する。今後、全国で数万台の規模で設置していきたい考えで、22年中に2000台の普及を目指す。

スマートロック小型化商品を開発

 また、同社は、提供しているスマートロックブランドシリーズの『bitlock』に、住宅向けの新商品として『bitlock MINI』(ビットロック ミニ)と、その拡張アイテム3種を加えて、21年12月20日に販売を開始した。これらを組み合わせられる『開け方いろいろセット』や『家族あんしんセット』も同時に発売した。

 今回の新商品は、従来タイプに比べて本体サイズが小さくなり、軽量化したのが特徴となる。また、拡張アイテムと組み合わせることで様々なシーンに適用できる。電池残量が減った場合に電池が送付されるサブスクリプションならではの利用も可能にした。

大阪・枚方市と協定も

 更に同社は、大阪府枚方市(伏見隆市長)と連携協定を締結した。第1弾の取り組みとして、同社のスマートロック『bitlock MINI』の利用希望モニター50人を募集し、1月から6カ月間にわたって無償で貸与する。

 第2弾では、同市内の保育所、幼稚園の入り口や、マンションのオートロックドアでスマートフォン、または顔認証によるロック解錠を行い、有用性の実証に取り組む。