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NTTコミュニケーションズ 共創プログラム始動 DX実装の実験場に

 NTTコミュニケーションズ(東京都千代田区)は、業界別に最適化されたプラットフォームによって社会や産業をDX化する同社の取り組み「Smart World」の実現を加速させるため、新たな事業共創プログラムとして『OPEN HUB for Smart World』を10月20日に始動した。未来を見据えた「コンセプトと社会実装」の実験場に位置付ける。

 ビジネスの創出を目指す同社内外の専門家などのプレーヤー同士が交流し、コミュニティーに参画できる場の『Base』を提供する(イメージ図)。組織や分野の垣根を越えて、同社の顧客やパートナーとの新しい事業コンセプト〝遊ぶように自由な発想〟で実証実験の試験運用を繰り返し、社会実装で共創する。

 独自オウンドメディア『Journal』では、ビジネスの動向や先進事例を紹介する。22年2月には同社本社の東京・大手町プレイスに、イノベーションを創出する最先端の技術を兼ね備えた『ワークプレイス』を開設する。

 同社は、20年に事業ビジョン『Re―connectX(TM)』を掲げた。通信事業者の新しい役割として、リモートの世界観の価値を再定義し、顧客やパートナーとの共創を通じて生活者やビジネス、社会を〝つなぎなおす〟ことで持続可能な〝サステナブル〟の未来を描いている。

 それらの具現の姿を紹介するバーチャル(仮想空間)イベント『NTT Communications Digital Forum 2021』を10月20日から3日間、オンラインで開催した。

バーチャル開催

 参加者がバーチャル空間を自由に動きつつ、展示や講演を視聴できる同イベントで使用した『バーチャルイベントプラットフォーム(VEP)』は11月中に商用化する。今回新たに開発した「グループ機能」で、視聴者や営業担当者がリアルタイムにその場でチャットや音声通話をしながら交流できる仕組みとなっている。

 10月20日に同イベント内で講演した、同社代表取締役社長・社長執行役員の丸岡亨氏は、「リモートアクセスの環境の整備など、これから企業では〝DX投資〟に対する取り組みが一層強まっていくだろう。当社は、人と人、人とモノに加えて、今後は更に、社会と未来、データと価値を安心で、かつ安全に、柔軟につなぐことを事業の柱にしていく。二酸化炭素の排出を削減する〝カーボンニュートラル〟に向けた環境活動を含めて、激変する社会状況に対して新たなつながりや、新しい価値を生み出して提供していきたい」と述べた。