政策

第100代 岸田内閣が誕生 「国民と対話」掲げる 国交大臣に公明党・斉藤副代表

 10月4日、衆参両院本会議の首相指名選挙で、自由民主党の岸田文雄総裁が第100代総理大臣に選出された。その後、宮中で内閣総理大臣の親任式、国務大臣の認証式が行われ、岸田内閣が発足した。岸田氏は広島1区選出、当選9回の衆議院議員で、安倍内閣で外務大臣、防衛大臣などを務めた。64歳。

 閣僚20人のうち13人が初入閣となった。国土交通大臣には、公明党副代表の斉藤鉄夫衆院議員(元環境大臣)が任命された(1面に関連記事)。内閣官房長官は松野博一衆院議員。経済産業大臣は菅内閣で文部科学大臣を務めた萩生田光一衆院議員をスライド起用したほか、デジタル大臣は牧島かれん衆院議員、少子化対策担当大臣には野田聖子衆院議員(元総務大臣)を起用した。

「コロナ後」の社会構築を

 岸田総理は就任会見で、新政権の基本方針として、国民との丁寧な対話を掲げ、「政策への反映」「個性と多様性の尊重」「助け合う社会の実現」の3点を約束した。更に、政策面では国民の生活を守り、国民の所得を増やすため、(1)新型コロナウイルス対策、(2)新しい資本主義の実現、(3)国民を守り抜く外交・安全保障、(4)危機管理の徹底、(5)東日本大震災からの復興、国土強靭化――に取り組むとした。特に、新しい資本主義については「成長と分配の好循環」と「コロナ後の新しい社会の開拓」をコンセプトに、成長戦略と分配政策を推進。地方を支える基盤づくりに積極投資し、地方産業の支援に万全を期す考えを示した。

 同会見では臨時国会会期末の10月14日に衆議院を解散し、衆議院選挙を19日公示、31日投開票の日程で行う方針も示した。

国交副大臣に渡辺氏ら

 また、国土交通副大臣に中山展宏衆院議員、同副大臣兼内閣府副大臣兼復興副大臣に渡辺猛之参院議員(再任)、国土交通大臣政務官に加藤鮎子衆院議員、木村次郎衆院議員、国土交通大臣政務官兼内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官に泉田裕彦衆院議員がそれぞれ任命された。