マンション・開発・経営

「北海道ボールパーク」に新築分譲 球場開業と合わせ23年竣工 日本エスコン

 日本エスコン(東京都港区、伊藤貴俊社長)は8月17日、同社として北海道初の新築分譲マンションとなる「レ・ジェイド北海道ボールパーク」(北広島市)の概要を公表した。北海道日本ハムファイターズの新球場を核として進められている開発事業「北海道ボールパークFビレッジ」の敷地内に建設する。

 同社は20年、新球場「ES CON FIELD HOKKAIDO(エスコンフィールド北海道)」のネーミングライツを取得し、「Fビレッジ」内の不動産開発事業に参画。また21年3月には「Fビレッジ」の最寄り駅となるJR北広島駅近隣の再開発「駅西口周辺エリア活性化事業」について同市とパートナー協定を結んでおり、周辺エリアの開発と活性化に注力している。

 同マンションは新球場に近い立地で、「ボールパークに住む。」というコンセプトの下、一体的に開発を進めていく。17日の記者発表会で伊藤社長は、「(同マンションは)球場との調和を図り、素晴らしい街並みの形成を目指す。またこれからのディベロッパーは、『建てて終わり』ではなくいかに地域コミュニティをサポートしていけるかが重要であり、この点もしっかり実践していきたい」と方針を語った。

 同マンションは同駅から約1.7キロ、自動車で約5分、徒歩で22分の距離に所在。建物は鉄筋コンクリート(一部鉄骨)造・14階建てで、延べ床面積は1万4760.30m2、総戸数は118戸。間取りは1LDK~3LDKで、専有面積は43.43~137.55m2となっている。

 最大の特徴は球場隣接という立地で、同社加藤嘉朗執行役員は「ファイターズファンやスポーツ好きな人に最適なことはもちろん、日常がエンターテインメントに包まれているような物件となる」と強調。購入者には特典として、引き渡しから10年間有効な球場フリーパスも付与する。

 外観は「シンボル性を高め」(加藤執行役員)、周辺地域のランドマークとなるよう、「Fビレッジ」全体との調和も意識したデザインの2棟構成とした。屋上には新球場をはじめ「Fビレッジ」全体を一望できる共用テラスを設けるほか、共用部として暖炉付きラウンジスペースの「ウォームリビング」、コワーキングスペース、全戸分のトランクルームなどを導入し、商品価値の向上を図っている。

 今後のスケジュールとして、22年初頭を目安としてモデルルームを開設する予定。新球場の開業と同時期の23年3月上旬に竣工、同月下旬の入居開始を見込む。伊藤社長は入居時期について、「同マンションに住みながら新球場へ開幕試合を見に行けるという体験ができ、その感動の共有には非常に価値があると感じている」と意図を述べた。