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シリーズ・SDGs実現に挑む プロパティA・目標5(ジェンダー平等)ほか フラットな社風を前面に

 SDGsとは、国連が2030年達成を目標に掲げた、17の大項目からなる「持続可能な開発目標」。その実現へ向けた住宅・不動産企業の取り組みを紹介する。

 プロパティエージェント(東京都新宿区、中西聖社長)は、この目標に沿った各種の取り組みを継続的に打ち出している。直近では、6月23日にSDGs目標の5番「ジェンダー平等の実現」に対応した〝女性活躍の推進〟について公表。入社から半年、男女通して最速の昇格を果たした渡邉千晶主任を紹介し、女性社員の活躍と働きやすさの向上に向けた姿勢を強く打ち出した。

 とはいえ、人事総務部の五十嵐瞳課長は「元々個人の属性についてフラットな社風であり、ジェンダーに特にこだわった結果ではない」と話す。重要なのは個々人の適正と能力に対する正当な評価であり、結婚や出産といったライフイベントがあっても成果を出せる環境を整えることだという。

 一方で、やはり不動産業界には依然として男性中心的な考え方も根強い。そのため五十嵐課長は、「女性活躍のロールモデルを提示すると共に、当社の姿勢を社内に浸透させる意味もあり、今回あえて女性の活躍に光を当てた」と語る。

 このほかにも同社は、地域や団体への寄付などの社会貢献活動を行っており、対応したSDGs目標と共に社内外に公表している。岩瀬晃二取締役は「不動産に関わる者として、地域や社会に還元していくことをミッションの一つと考えている」と方針を述べた。