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賃貸住宅もニューノーマル対応 ハイムメゾン新商品発売 長期安定経営目指す ミサワ 東京、神奈川で一定の需要も

 賃貸住宅においてもニューノーマル対応商品が広がっている。今年1月25日にミサワホーム、4月9日にセキスイハイムがそれぞれ賃貸住宅の新商品を発売。新たな働き方への対応や感染リスクの低減、光熱費抑制などへの提案が盛り込まれている。

 積水化学工業住宅カンパニーは、賃貸住宅「ハイムメゾン」にニューノーマル対応を強化した「STAY&WORKモデル」を発売した。セキスイハイム50周年記念商品の第2弾。宅配ボックスの設置など非接触対応や在宅ワークに適した住戸プラン、ZEH対応など、入居者とオーナー双方のメリットを図る仕様やライフスタイル提案をパッケージにして賃貸住宅全シリーズに展開。賃貸住宅の長期安定経営を目指す。

 販売目標は年間200棟、販売価格は1坪(3.3m2)当たり65万円台(税抜き)からとなっている。同モデルの特長は、有害物質の室内持ち込みや拡散を抑制するために、コートなどの玄関収納や宅配ボックスを設置し、調湿内装建材でダニ・カビを抑制。また、働き方に応じた3つのプラン提案や高速インターネットの完備、ワークデスクや照明、コンセントの配置なども併せて、快適な在宅ワークを実現する。

 先行するミサワホームのニューノーマル仕様を盛り込んだ木質系賃貸住宅「ベルリード・スキップハイ・ツーワークラボ」は、在宅勤務が多い首都圏で評価。ミサワホームによれば、ロフトや「蔵」などによる収納確保やワークスペースの工夫は、1戸当たりの面積を広くとれない東京や神奈川で「一定の需要が確認できた」と言う。