投資

投資法人みらい ホテルをオフィスに用途変更 大阪・淀屋橋、来年1月開業

 上場リートの投資法人みらい(東京都千代田区、運用会社は三井物産・イデラパートナーズ)は来年1月、大阪市中央区でサービスオフィス「BizMiiX淀屋橋(ビズミックス淀屋橋)」を開業する。これは所有し、運営委託していたビジネスホテルを用途変更したもの。一棟全体の用途変更は国内初という。

 物件は家具や内装まで準備されたセットアップ型サービスオフィス。ホテルをオフィスにリニューアルするメリットは、各部屋で個別空調・換気が可能、インターネットや電話回線も各部屋に引き込まれている点がある。

 リニューアルではアフターコロナ対応を踏まえ、全部屋で非接触型ICカードセキュリティ、自然換気対応、ソーシャルディスタンスに配慮したレイアウトを施している。オフィス間の間仕切りは天井裏まで区切られており、防音性にも配慮する。

 オフィスは12m2の広さに標準で3席(最大4席)の構成とし、スペースにゆとりを持たせた。1席当たり1200ミリ幅のデスクスペース、最小でも600ミリ×2段のフリー収納棚を配備する。また、24m2や32m2の区画も用意する。 各階にはカフェサロン(コワーキングスペース)を設ける。また、受付対応はコンシェルジュが行う。ザイマックス(東京都港区)が東京や大阪などで運営する時間制シェアオフィス「ZXY(ジザイ)」との連携により、出張や外出先でのワークスペース確保も見込める。

 物件の概要は鉄骨造の9階建て。敷地面積が295m2、延べ床面積が1821m2。アクセスは大阪メトロの御堂筋線淀屋橋駅から徒歩3分、堺筋線北浜駅から徒歩4分。ランニングコストは賃料・共益費、水道光熱費、インターネット・Wi‐Fi、室内清掃費などを含む1席当たりの料金を提示する。イニシャルコストは敷金が賃料相当額の最大3カ月、標準席1席に付き5000円を想定し、一般的なオフィスよりもコストダウンが図れる料金体系を提案する。