賃貸・管理 決算

リモート営業推進を展望 大東建託20年3月期 12期連続の増益

 大東建託は5月8日、20年3月期決算を発表した。売上高1兆5862億円、経常利益1330億円、純利益903億円で、減収となったものの、12期連続の増益を達成した。新型コロナウイルス感染症対策に伴い音声配信で説明に立った同社社長の小林克満氏は、営業面での活動禁止や規模縮小などの影響を受けたが、これを機会に、非対面のリモート営業や、在宅勤務がしやすい間取りの住まいづくりの積極的な展開に意欲を示した。今期21年3月期の業績予想については遅くとも、第1四半期を終えた7月までに公表すると見通しを示した。

 建設事業では、完成工事高が前期の6097億円から5511億円に減少して営業利益を下押しした。ただ、不動産事業の好調さが目立つ。比較的に好調な入居率を背景に、売上高が前期の9241億円から9736億円に増えた。入居あっせん件数は事業用で減少したが、居住用が増加したことで前期に比べて全体では32万0619件から33万2591件に増えた。

 21年3月期の見通しは、運転資金は十分にあり、当面は事業活動に大きな影響はない。ただ、新型コロナウイルス感染症対策の業績への影響の長期化を視野に、主要取引銀行に500~700億円規模のコミットメントラインの設定を要請している。

 個々の主な取り組みでは、CLT(直交集成材)の屋根が印象的な『ROOFLAG(ルーフラッグ)賃貸住宅未来展示場』(東京・東雲)の5月21日オープンの見合わせを決めた。他社賃貸住宅のリフォーム事業は32都府県で開始し、これは建て替えの新規受注の機会も創出している。戸建賃貸住宅事業は徐々に契約数を伸ばしている。

大東建託

決 算 20年3月期

売上高 1兆5862億円 (△0.3%)

営業利益 1279億円 (0.7%)

経常利益 1330億円 (0.6%)

当期利益 903億円 (0.5%)

予 想 21年3月 期

売上高 -億円 (-%)

営業利益 -億円 (-%)

経常利益 -億円 (-%)

当期利益 -億円 (-%)