売買仲介

バーチャルツアー導入推進へ リコー 28日からオンラインでセミナー

 リコーは、アメリカで導入が加速しているバーチャルツアーによる不動産物件紹介に関するオンラインセミナーを開催する。新型コロナウイルス感染拡大の影響で不動産物件の案内に困っている不動産事業者を対象としたもの。初回は4月28日を予定し、随時日程を追加していく。

 バーチャルツアーはウェブ上で動くコンテンツを指し、同社が提供する360度カメラ「RICOH THETA」とバーチャルツアー作成サービス「THETA360.biz」を利用することで簡単に作成が可能だ。直接物件へ案内できない場合も、メールやSNSでURLを送付し、ウェブ会議システムでエンド顧客と一緒にバーチャルツアーを見ながらの相談など、物件紹介が可能となる。

 同社によると、アメリカで展開するバーチャルツアー作成サービスの契約者数が4月単月(4月21日時点)で900社を突破。また不動産会社からの「THETA360.biz」に関する問い合わせが4月単月(同)で1000社を数える状況。導入検討企業からは「オープンハウスやモデルルームの実施・継続が難しい。問い合わせがあったときにリモートでバーチャルツアーを使って紹介したい」「バーチャルツアーをウェブサイトへ掲載することで問い合わせ数を増やしたい」などの声が聞かれているという。こうした中、同セミナーではバーチャルツアーを利用した物件紹介手法を解説する。

 このほか、同社では個別でのオンライン導入支援や不動産事業者専用の問い合わせ窓口を設置。バーチャルツアーの導入支援を強化していく。