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新型コロナで開業延期相次ぐ 4、5月オープンの商業施設、ホテルなど 新たな開業時期は未定

 新型コロナウイルス感染拡大で、4月、5月にかけてオープンを予定していた施設の開業延期が相次ぐ。緊急事態宣言の対象が全国に拡大するなど情勢は流動的で、開業時期の更なる延期も視野に入る。

 三井不動産は、商業施設やホテルなどの開業を延期した。対象となった商業施設は、リニューアルした「三井アウトレットパーク 横浜ベイサイド」(開業予定日4月13日)、「KITANAKA BRICK&WHITE」(同4月23日)、「三井ショッピングパーク アーバンドッグ ららぽーと豊洲3」(同4月24日)、リニューアルした「同 豊洲1.2」(同4月22日)。また、博多と天神の中間に位置するホテル「三井ガーデンホテル福岡中洲」(同4月24日)のほか、5月12日に商業施設部分を含めてグランドオープンする予定だった、東京・大手町の複合施設「Otemachi One」の開業も延期が決まった。開業時期はいずれも未定だ。

 東急不動産は、4月25日に開業予定だった商業施設「みのおキューズモール」を延期した。4月17日時点で、他の施設についての開業延期は予定していない。

 NTT都市開発は、4月16日開業予定だったホテルを中核とした京都の複合施設「新風館」を5月21日に延期。商業店舗と共同住宅からなる東京・原宿駅前の「ウィズ原宿」については当初4月25日だった開業予定を5月28日に延期した。「ウィズ原宿」の賃貸レジデンス部分については、現在のところ5月下旬の入居予定に変更はないが、今後の情勢によっては対応が変わる可能性もある。

既存施設の臨時休業も

 一方、シェアオフィスや既存のホテルも休業や一時休館が目立つ。三井不動産のシェアオフィス「ワークスタイリングSHARE」は、全拠点の営業を5月6日まで休止。それに伴い、会議室、個室、カンファンレンスの予約も一律キャンセルした。また、関東、北海道、近畿にある東急ステイのホテル5施設を4月15日から5月10日(札幌は6月30日)まで臨時休業する。いずれも4月16日時点。