賃貸住宅のシェアハウスが脚光を浴びたが、最近はシェアブームが至るところで広がりを見せている。大規模な分譲マンションともなると、今やカーシェアリングは当たり前だ。先日、新築マンションを購入したばかりの30代の夫婦にインタビュー取材した際、出費のかさむ自動車は所有しないで、マンションに備えられたカーシェアリングを便利に活用していると話していた。近隣へはレンタサイクルを、たくさん買い物がある週末は車を賢く使い分けているそうだ。
▼身近になってきたカーシェアリングだが、今もっともホットな話題といえば、時間貸し駐車場会社が街中に数あるコインパーキングで、カーシェアサービスを始めたことだ。会員もウナギ登りに増えていると聞く。利用できるのは今のところ特定のパーキングに限られているようだが、乗りたいときにすぐ乗れて、乗り捨てもある程度自由が効くらしい。当然ながら、自動車はますます売れにくくなる。
▼賃貸はさておき、ファミリーで暮らす住宅はそう簡単にシェアというわけにはいかないが、シェアハウスが注目されるのは、それなりの潜在需要があるからにほかならない。もしかすると、どこかで既にファミリー仕様のシェアハウスも商品化されているかもしれない。住宅が自動車と同じ憂き目に遭わないように祈りたい。