オカムラ(横浜市西区)と、日立製作所(東京都千代田区)は、企業各社の従業員のウェルビーイング(心身の幸福感)を高めるオフィス空間づくりの共創に向けて効果検証を始めた。
具体的には、オカムラのオフィスを活用し、サイネージ(電子掲示板)やセンサー機能、生体認証を組み合わせた日立製作所の小型無人コミュニケーション店舗「CO―URIBA」(コウリバ)を設置する。利用する従業員は、「顔認証」でチェックインし、商品を手に取るだけで手ぶらでスマートに買い物ができる。また、「ありがとうクーポン」の機能を活用し、会社側から従業員へ、また、同僚から同僚へ、遠隔地からでも感謝の気持ちを贈り合えるようにする。従業員同士の交流を促進する取り組みを構築する。
今回の効果検証を踏まえて今後、両社では、「CO―URIBA」をオフィスでのコミュニケーション活性化ツールの1つとして企業各社のオフィス拠点で導入されるよう、活用を訴求していく。既に今回の共創を前に、日立製作所では同社グループ内の15拠点に「CO―URIBA」を設置し、利用者のアンケート調査したところ、80%以上が新たなコミュニケーションの促進や、出社への動機づけにつながったと回答しており、一定の効果を確認できているという。