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太陽光発電量AI予測で三菱電機が受賞 スマートエナジー

 スマートエナジー(東京都港区)は、東京大学先端科学技術研究センター特任准教授の飯田誠氏や、ウェザーニューズ(千葉市美浜区)の協力を得て、AI(人工知能)で太陽光発電量を正確に予測して電力の安定供給を目指すために、「太陽光発電量予測AIコンペティション」を2023年10月3日に開催した。

 コンペティションには、84チームが参加した。最高位の総合予測賞の栄誉に、三菱電機・情報技術総合研究所が輝いた。同社は受賞について、「発電量を予測する実践的な課題に興味を持ち、当研究所で機械学習技術の研究開発を進めるメンバーで臨み、今回の受賞は大変に光栄。取り組みが持続可能な社会実現の一助になるよう願っている」とコメントしている。

 スマートエナジーは、AIの予測技術を活用することで、太陽光発電の電力量を正確に予測し、電力の安定供給を目指すために今回のコンペティションを開催した。

 背景には、土地に設置される大規模な発電容量を持ったメガソーラーが従来の主流だったが、今後は、建物の屋根にも設置できる小型ソーラーパネルが増加する傾向がある。増加が予想される小型ソーラーパネルに対して、電力会社による管理・発電量の試算・予測が難しくなり、太陽光発電の安定供給が複雑化していくと見られるとの懸念がある。