マンション・開発・経営

築60年マンションを低層38戸に、品川区初の円滑化法適用 東建

 東京建物(東京都中央区)が、都内の品川区旗の台6丁目で事業協力者・参加組合員として推進していた建て替え事業が、このほど竣工した。同区で初となるマンション建替え円滑化法に基づく組合施行。築60年だった地上4階建ての「平塚町住宅」マンションを、地上3階地下1階建ての新築マンション「Brillia旗の台」に建て替えた。今年3月までに都内で組合設立が認可された事例において、低層(地上3階建て以下)マンションへの建て替えは初となる。権利者住戸以外の22戸を同社が来春に分譲する予定。
 所在地は東急大井町線・池上線「旗の台」駅から徒歩7分、同大井町線「北千束」駅から徒歩7分の場所で、第一種低層住居専用地域に該当する。従前のマンションは1959年に竣工。2016年に建て替え推進決議が可決し、組合設立などを経て19年4月に既存建物の解体に着手した。建て替えに当たっては、容積率の従前の余剰分と、容積率不算入となる地下スペースを活用。第一種低層住専における高さ制限をクリアするため階数を減らしつつ、23戸だった総戸数を38戸に増やして事業採算性を確保した。施工は大末建設(大阪府大阪市)。