特集 売買仲介の「不動産DX」 中小企業は、不動産DXを導入するべきか

ビッグデータで市場分析を マーキュリーRI不動産情報プラットフォーム

 不動産情報プラットフォームを運営するマーキュリーリアルテックイノベーター(東京都新宿区)は設立以来、約30年にわたって分譲マンションの戸別データを収集し、ビッグデータを構築してきた。このビッグデータをもとに、新築マンションデベロッパーなど向けに提供しているマーケティングシステム「マンションサマリ」は、物件概要、住戸価格、売行きデータの一覧表示、グラフ・帳票の出力機能などを搭載し、活用する企業が拡大している。


業務支援ツールとして

 同社の提供する「マンションサマリ」は、21年からSaas型システムへの切り替えを行っている。ユーザーはインターネットの接続環境さえあれば、場所や時間を選ばすに、ビッグデータへのアクセスが可能となった。新型コロナウイルス感染症の感染拡大を踏まえ、不動産業界においてもリモートワーク化が進み、場所や仕様端末などを選ぶことなくオフィス以外で業務を行うニーズが急速に高まったこともあり、利用するユーザーは増加している(イメージ図)。

マンション情報がスマホで見られる

 「マンションサーチ」サービスでは、「マンションサマリ」に搭載されている物件情報をスマートフォンでも閲覧できる。これにより多くのユーザーが外出先や移動中であっても、手軽にマーケット情報の取得が可能となった。現在はマーケット情報の閲覧に加え、ユーザー自身の調査メモや、物件の外観、周辺環境などの写真保存機能などを追加実装しており、業務支援ツールとしてのサービス価値向上に努めている。利用料金は、1アカウントあたり2,000円(月額)で、クレジットカードによる決済も可能となっている。

 

仲介市場での展開

 不動産仲介業務を支援する「データダウンロードサービス」は、新築分譲時のパンフレット(コンセプトブック、図面集、価格表など)をデジタル画像として保有し、これらの画像データを不動産仲介会社などがダウンロードして活用できるサービスとして展開している。ダウンロードしたパンフレットは、仲介店舗に来店する購入検討者などに配布する営業資料や、物件広告作成時に必要な情報源、もしくは売却価格を査定する際の検討資料など様々なシーンで活用されている。
 同サービスは初期費用などが掛からない。利用した分だけ課金される完全従量課金制としている。導入までの費用負担がない事もあって順調に会員数を伸ばし、現在約2400社の導入実績を誇っている。今後も新たなサービスやコンテンツを順次リリースし、不動産仲介業務におけるソリューションの開発・提供に注力して行く。

 

お問合せ先
会社名 株式会社マーキュリーリアルテックイノベーター
所在地

〒163-0242
東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル42階

電話番号 03-5339-0950
ホームページ https://mcury.jp/
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