社説「住宅新報の提言」

ゼファーが民事再生手続を申請

 マンション開発などを行うゼファー(東京都中央区日本橋浜町3-3-2)は7月18日、東京地方裁判所に民事再生手続開始の申立てを行った。負債総額は949億4,800万円。

 同社は、94年に設立。マンションを始めとする不動産開発事業を行ってきた。07年3月期連結決算では、売上高1,279億6,900万円、経常利益117億1,400万円、当期純利益63億6,000万円を計上するなど、順調に業績を伸ばしていた。

 しかし、年明けからの金融機関の不動産融資案件への審査の厳格化や不動産市況の急激な変化などにより、物件の売却が当初の想定通り進捗しない状況となり、資金繰りが困難になった。

【今週の視点】
 今年3番目の大型倒産となったゼファー。負債総額949億4,800万円は、2月倒産の六本木開発1,340億円に続く。
 いわゆる銀行の貸し渋りが益々強くなってきた。もとより建築・不動産業界では、先ごろの建築確認の厳格化によって、大臣認定プログラムの開発が遅れたことで結果的に着工が大幅に遅れたことが大きな問題となっていた。ダブルパンチである。
 マンションの着工数が激減し、大手デベの資金繰りが悪化。さらに、下請けから職方まで連鎖的に波及する今回の事態を誰がどう止めるのだろうか。