社説「住宅新報の提言」

マンションお買い得駅1位は「汐留」に 東京カンテイ

 東京カンテイはこのほど、首都圏における購入したマンションを10年間賃貸し、その後売却した場合の高利潤駅ランキング(お買い得駅)を発表した。

 それによると、お買い得駅1位は、都営地下鉄大江戸線「汐留」駅で、差益は7,796万円となった。同社データによると、10年前の70平米換算の購入価格が8,145万円。現在の同物件の中古流通実績が1億1,096万円なので、売却益が2,951万円。10年間の賃貸で得られる収入が4,846万円。合計で7,797万円ということになる。

 2位以降は、都営地下鉄三田線「神保町」駅(6,697万円)、東京地下鉄南北線「麻布十番」駅(6,660万円)、東京地下鉄半蔵門線「半蔵門」駅(6,515万円)、東京地下鉄銀座線「表参道」駅(6,339万円)となった。

 お買い得駅のほとんどが都心6区(千代田区・中央区・港区・新宿区・文京区・渋谷区)に位置する結果となった。

【今週の視点】
 不動産の物件価格を決める際に、欠かせない東京カンテイの価格データ。その東京カンテイがお買い得マンションを公表した。
 汐留は、日本テレビ本社が移転したことで有名だが、再開発でここ10年、一気に高騰したようだ。やはり、都心6区は先般の路線価発表でも上位に名を連ねる。よく、全国の物件価格や賃料を比較するデータが各所で発表されるが、首都圏とは、ズバリ都心6区が全てにおいて数字を牽引しているのだ。