公益社団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター 広告企画

「マンションリフォームマネジャー」に聞く

マンションリフォームにあたり、管理組合や施工者と協力・調整しながら居住者に付加価値の高いリフォームを企画・提案するための業務推進能力を認定するマンションリフォームマネジャー試験。

「マンション標準管理規約(国土交通省)」のコメントでも、“管理組合が支援を受けることが有用な専門的知識を有する者”、として位置付けられている。

2022年末には分譲マンションストック数の推計値が694万戸を超え、築年数の長いマンションが急増する中、リフォームは重要な業務領域として今後ますますクローズアップされることが予想される。

実際に資格を取得したマンションリフォームマネジャー、奥岬氏に話を聞いた。

株式会社エフステージ 奥岬秀一氏

受験で得た知識を中古マンションのリノベーションに活かして

私は内装の職人や電気工事の仕事を経て、マンションリフォームの世界に入りました。エフステージに入社した当時はまだ人数も少なく、仕事に役立つ資格を持っている人がいませんでしたので、まずはインテリアコーディネーターの資格を取得しました。

しかし、主力であった中古マンションの売買からリフォームへと事業領域を拡大する中、現場で培ってきた知識だけではなかなか対応できず、何か問題が発生してから慌てて調べるということもありました。

私自身もこのままではいけないと感じ、インターネットで何か勉強の方法はないかと調べている時にマンションリフォームマネジャーという資格があることを知りました。この資格を取得すれば知識も深まるし、名刺に「マンションリフォームマネジャー」という肩書が入れば、管理組合などと話をする時の自信にもつながると思って勉強を始めたのが資格取得のきっかけです。

そんな折、会社の同僚にHIPSという資格スクールでインテリアコーディネーターの勉強をしていた人がいたので、その同僚の紹介でHIPSのマンションリフォームマネジャーの講習を受講することになりました。学科試験への対応については、ひたすら勉強して暗記すればなんとかなるかなと思っていましたし、勉強して覚えた一つひとつのことがすぐに実務に生かされるのでさほど苦になりませんでした。一方で製図については実務でパソコンを使うことが多く、手書きの図面をほとんど描いたことがなかったのでかなり不安でした。しかしHIPSの講座を受講したことと、過去問題を何度も勉強したことで、無事に合格することができました。

資格の勉強をする前は、実務においてもマンションの専有部、共用部の区別が難しく、管理組合との話し合いの際に言われるがままになってしまうこともありましたが、資格取得の勉強を始めて知識を習得してからは、自信を持って対応できるようになりました。またプランニングや設計の際にはお客様の要望に対してよりよい提案が可能になったことも実感しています。

現在は、部署が変わり業務内容も異なるため、現場に行くことも少なくなりました。現場出身なので現場に行けないのは寂しいですが、これからは今まで蓄積してきた技術や知識を後輩たちに継承し、マンションリフォームマネジャーの資格取得のサポートも含めて、お客様のニーズに適切に応えられるマンションリフォームのプロを育てていければと考えています。

 

2024年度マンションリフォームマネジャー試験は下記日程にて実施される。

■受験申込受付 : 2024年7月8日(月)~8月23日(金)
■試験日 : 2024年9月29日(日)

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また、マンションリフォームマネジャー資格取得者は、同財団主催「住まいのリフォームコンクール」にて入賞の場合、個人表彰も行っている。

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