2018年度(平成30年)JSHI公認ホームインスペクター資格試験 問題・解答

2018年度JSHI公認ホームインスペクター資格試験会場

2018年11月18日(日)に行われた第10回JSHI公認ホームインスペクター(住宅診断士)資格試験の試験問題、および解答を発表いたします。

問題は4肢択一式。出題数は全50問となります。

JSHI公認ホームインスペクター(住宅診断士)とは

ホームインスペクター(住宅診断士)資格試験は、中古住宅(木造一戸建て、マンション)の流通にかかわる住宅の状態を診断するために必要な、建物と不動産流通の知識、診断のための検査方法、報告書作成、ホームインスペクターとしての振る舞いなど実務に支障を来さない一定の知識や見識があるかを問う試験です。

参考リンク:「Q&A JSHI公認ホームインスペクターとは

 

試験結果講評

【総評

全体的に例年よりは難度が高かったようです。インスペクションも様々な制度や新技術が登場していますので、既に知れ渡った知識を丸暗記するだけでなく、アンテナを高くして更なる新知識を吸収していく姿勢が求められています。「知識を応用して正しいインスペクションを行う能力」を問う新傾向問題が今後とも増えていく可能性があります。

これからは実際のインスペクションの「現場を思い描けるかどうかの想像力」が重要になっていく。そんな傾向を予感させる問題でした。

【法規・構造・設備・施工 分野】問題1~15

調査・診断の前提となる基本的知識を問う問題であり、例年木造建築士、2級建築士試験レベルの難度ですが、分野としては自ずと「木造」に軸足が置かれてた問題となります。また、法規においても、いわゆる「一般住宅」に関するものとなるはずで、今年もその傾向は変わりませんでした。覚えるべき範囲が広いので、的を絞りにくいとは思いますが、来年以降はテキストを読み込み、基本的な知識を頭に入れるようにしてください。

【調査・診断分野】問題16~41

概ね、例年通りの傾向が踏襲されていますが、写真問題や図表問題として単なる知識だけでなく、推理・洞察力を問う問題が出されています。調査・診断に関わる事だけですと、必要となる知識はさほど多くないので、今後は実際のインスペクションの現場で想定される事象を基本知識と照らし合わせ、応用力の有無を問う様な問題が多くなると思われます。

【不動産流通】問題42~46

昨今の不動産流通の現状を問う問題など、新傾向の問題が出てきています。前年度までは不動産流通、特に売買契約・媒介業務とインスペクションに関わる問題が多く、その傾向は今後も変わりませんが、加えて協会の発信する様々な情報を理解し、不動産業界の大きな潮流の方向性に注意を払うとよいでしょう。

【行動・倫理】問題47~50

不動産業界では「インスペクション」として様々な業務が混同されたまま、言葉だけが流布していますが、既存住宅状況調査や瑕疵保険に係る調査などは、協会の推し進めるインスペクションとは明らかに方向性が異なっています。その辺りを理解しているかどうかの問題が出てきています。単に倫理性を問う問題は既に出尽くした感がありますので、今後は倫理分野の問題として「制度」の違いや「目的」を問う問題が多くなり、点数が取りにくくなる可能性があります。今後はそれらの学習も怠らないようにしてください。

JSHI公認ホームインスペクター資格試験2018年度問題制作委員会

問題

問題はPDFファイルとなります。リンクをクリックしてダウンロードして下さい。

問題のダウンロードはこちら

解答

問1 3
問2 2
問3 4
問4 1
問5 1
問6 2
問7 3
問8 1
問9 2
問10 4
問11 2
問12 1
問13 4
問14 4
問15 3
問16 1
問17 4
問18 2
問19 4
問20 2
問21 1
問22 3
問23 1
問24 4
問25 2
問26 2
問27 3
問28 3
問29 3
問30 4
問31 2
問32 4
問33 2
問34 3
問35 1
問36 2
問37 1
問38 3
問39 3
問40 4
問41 4
問42 1
問43 2
問44 3
問45 2
問46 2
問47 4
問48 1
問49 1
問50 3