決算

今期業績を上方修正 優遇金利が押し上げ MFS 25年6月期第3四半期

 住宅ローン比較サービス「モゲチェック」を展開するMFSは5月13日、25年6月期業績について前回予想を上回りそうだと発表した。売上高は25億2300万円、営業利益が1億7600万円、当期純利益が1億2900万円の見込み。モゲチェック事業で限定優遇金利や各種マーケティング施策が押し上げる。住宅ローンのピークシーズン取り込み成功が貢献する。

 同日発表した第3四半期業績は、売上高が前年同期比37.7%増加し、19億5500万円だった。営業利益と経常利益は共に1億7400万円、四半期純利益が1億2800万円だった。モゲチェック事業は45.1%の伸びを示し、INVASE事業も採算性が改善した。期中の審査申込件数は、2万4330件と過去最高件数を更新した。営業利益率は同12.3ポイント改善し、3四半期連続の黒字化を達成し、当期純利益の進捗率が267.0%超となった。

 業績のけん引役となった限定優遇金利を今後も最重要ポイントと位置付ける。ただ、モゲチェック特別金利を提供していた銀行が第4四半期に3行から1行に減ることと、住宅ローンのピークシーズンを過ぎたことで第4四半期業績は保守的に見積もる。同社取締役CFOの平山亮氏は、「モゲチェックの認知度と優遇金利にかかっている」と述べた。また、日銀の金融政策で取締役CMOの塩澤崇氏は、「政策金利の引き上げは10月以降の秋を想定し、今夏での利上げはなさそうだ。利上げ回数も年内に1回程度ではないか」と従来の2回以上の利上げ観測を修正した。

MFS

決 算 25年6月第3四半期

売上高 19.55億円 (37.7%)

営業利益 1.74億円 (-)

経常利益 1.74億円 (-)

当期利益 1.28億円 (-)

予 想 25年6月

売上高 25.23億円 (33.6%)

営業利益 1.76億円 (-)

経常利益 1.76億円 (-)

当期利益 1.29億円 (-)

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