YKK APの23年3月期決算は、過去最高の売上高を達成した。営業利益は国内では資材価格の高騰などの影響を販売増加や価格改定で吸収しきれず減益となった。
一方、海外は販売価格や価格改定などが大きく影響し増益となったことから、全体では増収増益で着地した。
日本国内では新設住宅着工戸数は微減したものの、樹脂窓、アルミ樹脂複合窓などの販売が好調に推移した。海外では、北米を中心に各地域で販売が好調に推移した。
24年3月期は日本国内では、3省連携補助事業によりリフォーム市場の活性化を見込む。海外は、北米ではビル建材市場の横ばいや住宅ローン金利上昇に伴う新設住宅着工戸数の減少を見込むものの、中国では不動産規制の緩和による高級市場の回復、インドネシアでは新型コロナの影響からの経済活動の回復による新設住宅着工戸数の堅調な推移を見込む。
YKK AP
決 算 23年3月
売上高 5,086億円 (13.9%)
営業利益 178億円 (2.8%)
経常利益 213億円 (14.5%)
当期利益 154億円 (36.6%)
予 想 24年3月
売上高 5,479億円 (7.7%)
営業利益 276億円 (55.1%)
経常利益 289億円 (35.7%)
当期利益 202億円 (31.2%)