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空調機部門は増収減益国内外で明暗分かれる 富士通ゼネラル第3四半期決算

 富士通ゼネラルの23年3月期第3四半期決算は、海外向け空調機や電子デバイスの売上増で増収となったものの、素材・部品価格や海上運賃の高騰や円安によるコスト増などが大きく影響し、減益した。

 空調機部門は、売上高2348億6100万円(前年同期比32.3%増)を計上した。そのうち国内向けは、312億4500万円(同19.3%減)だった。国内向けは第1四半期での中国・上海市の都市封鎖の影響を挽回しきれず、減収となった。

 海外向けは調達・生産・出荷オペレーションの正常化が着実に進展し、高水準となっていた受注残の出荷が順調に進ちょくすると共に、円安に伴う円換算増が影響した。

 一方、営業利益は、素材・部品価格や海上運賃の高騰に加え、事業強化に向けた先行投資費用の増加、円安によるコスト増などの影響で、22億300万円(同37.8%減)にとどまった。

 今期の通期予想は、第2四半期決算発表時の10月から経常利益を20億円下方修正したものの、売上高・営業利益・当期純利益は据え置いた。

富士通ゼネラル

決 算 23年3月期第3四半期

売上高 2,567億円 (△29.6%)

営業利益 36億円 (△28.8%)

経常利益 45億円 (△20.4%)

当期利益 22億円 (△27.2%)

予 想 23年3月

売上高 3,900億円 (37.3%)

営業利益 180億円 (113.2%)

経常利益 200億円 (75.4%)

当期利益 130億円 (249.2%)