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ペイトナー・GMOあおぞらネット銀行 請求書処理対応の新サービス 受領から振り込みまで自動化

 BtoB決済サービスなどを提供するペイトナー(東京都港区)は、請求書の受け取りから振り込みまでを自動化するサービス『ペイトナー 請求書』の提供を9月20日に始めた(サービス画面)。

 同社と協業するGMOあおぞらネット銀行(東京都渋谷区)が持つ各種の連携機能や特別な為替資金預かり口座などを活用する。受領した請求書を同サービスシステムにアップロードして登録をすると、請求内容のデータ化や管理、他社の会計システムとの連携、振り込みまでを自動で完結する。

 経営者自身が経理業務を担うような小規模事業者を中心に活用を訴求して業務負担の軽減を支援する。小規模事業者には専属の経理担当者がおらず兼務をするなど、適切な資金管理で十分には対応ができず、資金繰りなどの場面で業務負荷が掛かり、デジタル対応も遅れがちになっている。

 新サービスは、メールで受領した請求書を同システムに自動で保管する。AI―OCR(光学的文字読み取り機能)機能や専属オペレーターがデータ化し、振り込みまで自動化する。事業者の仕訳を担う税理士とのやり取りなどの連携もクラウド上で容易にする。電子帳簿保存法などの規定に対応しており、安心してほかの仕事に集中できる。無料プランから用意した。

 同日のオンライン記者会見で、同社最高執行責任者の野呂祐介氏は、「特に小規模事業者の課題の解消として効果が高く、重要でもある請求書処理業務に焦点を当てた。デジタル化により、漏れや紛失リスクを防ぎ、適切な経理業務を支援する」と提供の背景を説明。GMOあおぞらネット銀行ビジネスソリューショングループ副グループ長の宇津井悠史氏は、「連携機能により一気通貫で、あたかも1つのサービスのように使いやすい」と特徴点を説明した。

手間をゼロに

 ペイトナー代表取締役社長の阪井優氏は、「起業当初に自身も経験したが、月末や月初めに集中しがちでもある煩雑な請求書業務からの〝解放〟をコンセプトにした。自動化とリアルタイムに状況を把握できる一元管理で、皆さんの手間を限りなくゼロにしていきたい」と展望した。