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積水化学住宅C 首都圏マンションリノベ強化 ストックのリソース融合

 積水化学工業住宅カンパニーは、首都圏のマンションリノベーション事業を強化する。同社の環境・ライフラインカンパニーが展開してきたマンションリノベーション事業「マルリノ」を7月1日、住宅カンパニー傘下で、自社施工戸建て物件のメンテナンスや改装などのトータルコンサルティングや一般住宅リフォームを手掛ける東京セキスイファミエスに移管した。

 「マルリノ」はマンション専有部をスケルトン状態にし、結露発生リスクを軽減する独自の断熱壁パネルや設計自由度の高い給排水管システム、遮音二重床などを採用することで、断熱性・耐久性・遮音性を向上させる独自の「リフィルド工法」を採用したリノベーションブランド。13年10月の事業開始以来、これまで首都圏を中心に約200戸のマンション専有部を改修してきた。ニューノーマルを推進 今回の事業移管によって、マンション専有部においても、セキスイハイムで培ったニューノーマル対応プランの提案を進めると共に、「マルリノ」が手掛けてきたマンション専有部の高性能化リノベーションの技術・ノウハウを融合することで、集客チャネルの多角化や認知度向上による拡販、人材・ノウハウの統合による設計効率化、施工能力増大などのシナジーを創出し、戸建て、マンション、外構の包括的なコンサルティング体制を確立すると共に、他社施工の建築物を対象としたストック事業の拡大や新規事業領域の掘り起こしなどを目指す。

中部・近畿でも展開 売上高150億円へ

    首都圏エリアでの強化を皮切りに、23年度中には中部、近畿エリアへも展開。30年度には、一般向けリフォームの売上高を現在の約3倍の150億円に拡大する計画だ。