住まい・暮らし・文化

大和ハウスG 商業施設に5社共同店舗 つくばに初弾 来場目標年間3700組

 大和ハウスグループは5月28日、大和ハウス工業が茨城県つくば市で運営管理している大型複合商業施設「イーアスつくば」に、住宅に関する相談に幅広く対応する店舗「リブスタイル・ショップつくば」を開業した。大和ハウス工業と傘下の大和ハウスリフォーム、日本住宅流通、デザインアーク、大和リビングの5社が共同運営する。共同運営型の店舗の開業は今回が初めて。

 同店舗では注文住宅や分譲住宅、建築用地の検索や、既存住宅の購入、賃貸住宅などの検索、自宅の売却や賃貸の検討、建て替え、リフォームや内装など多様なニーズや困り事に対し、総合的な相談窓口として対応する。

 住宅取得時に検討者が、同種類の住宅の比較検討にとどまらず、注文住宅と分譲住宅、戸建てとマンション、新築住宅と既存住宅といった、異なる種類の住宅も併せて情報を取得し検討している傾向にあるほか、住宅総合展示場での新規顧客数がコロナ禍の影響で減少していることから、各社の事業範囲にとどまらず、幅広い間口を設けることで、グループシナジーを図る。

 大和ハウスの戸建て住宅オーナーが主要顧客の大和ハウスリフォームは、一般市場への接点強化を図る。新築住宅でのインテリア提案が主軸のデザインアークは、新築後やリフォームでの提案など、ストック分野でのBtoC取引の拡大を、既存物件「リブネス」ブランドを手掛ける日本住宅流通は、既存オーナーに加え、新規の一般顧客との接点強化を図る。

 同店舗は、「住まいと暮らしの創造ショップ」をコンセプトに、新築戸建て住宅で提案している「家事シェアハウス」や防音室などのアイテムを展示した「住まい方提案ゾーン」や、メタバース住宅展示場を体験できる「リブスタイルデザインゾーン」のほか、内装を提案する「リフォーム・インテリアゾーン」や、分譲住宅や土地、既存住宅、既存マンション、賃貸住宅をまとめて検索できる「不動産検索ゾーン」などで構成。営業マンではなくコンシェルジュが常駐しており、具体的な相談については各社の担当者を紹介する。各社の担当者とは、リモートでの相談も可能だ。

 来場者目標は年間で3700組。今後は、同社が開発した商業施設を中心に、東京・大阪・名古屋や福岡・札幌といった主要都市を中心に展開していく方針。年内に2店舗目を出店したい考えだ。