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応用地質・パスコ 不動産市場情報を追加 リスク情報プラットフォーム

 応用地質(東京都千代田区)、パスコ(東京都目黒区)は、不動産や建設、物流、小売り、金融などの幅広いビジネス分野向けとして、20年3月から構築に取り組む新たなリスク情報プラットフォーム『OPX』に登載するコンテンツ・サービスの提供企業の募集で、Propre(シンガポール、以下・プロパー)の参加について、11月30日に合意した。プロパーの参加によって「不動産市場関連情報」を追加し、関連する新サービスの創出に拍車を掛ける。

 同プラットフォームに備えている「用地選定のためのレポート」機能は、自然災害や地盤、土壌汚染などのリスク情報や該当地域の人口分布、地形、商業・交通環境、社会基盤などの立地特性情報をオンデマンドで提供している。不動産や物流企業などが用地を選定する際に、これらの情報を活用して、事業リスクの把握や新規事業のマーケティングなどで必要な情報をワンストップで取得できるようにしている。これに今回、プロパーの持つ「不動産市場関連情報」を追加する。

 具体的には、「不動産流通量の推移」や「不動産(マンション)価格の推移」の情報を加える。用地選定を検討する利用者は、従前から搭載されている対象地の事業リスク情報から今回の市場動向情報までを網羅的に取得できる。

 今後3社は、不動産市場価格と災害リスクとの関連を示す共通指標を共同開発し、災害リスクの回避やリスク評価に役立つ指標を提供していく。プロパーの不動産関連データを地図上に可視化させてマーケティングに活用できる情報を提供するほか、データの連携により、国内外で新たなサービスも展開する。