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〝地域愛〟を実践 シリーズ・SDGs実現に挑む 小田急不動産町田支店・目標11ほか

 小田急不動産は、町田支店のリニューアルオープンに合わせて、目標10「人や国の不平等をなくそう」と目標11「住み続けられる街づくりを」の2つの目標を取り入れた。具体的には、目標10の取り組みとして障害者支援施設と共創し、店内にアート作品を展示。目標11では町田市の「この街のストーリー」や町田市にまつわる書籍を紹介する「この街ライブラリー」、地元サッカークラブ・FC町田セルビアのユニフォーム展示を行っている。

 同社は「この街を愛し、ここにしかない人生の景色を描く。」の理念を掲げ、店舗を地域に密着して理念を伝える場と位置付けた。SDGsの導入は〝地域愛〟の結果だ。町田店の店舗づくりに携わった仲介事業本部仲介営業部の山尾正尭サブリーダー(写真)は、SDGsを取り入れたことについて「地域に密着した愛される店舗として自分たちらしさを出すことができる。(地場の中小も含めて)皆でSDGsに取り組めばよい」と考えている。

 SDGsの取り組みをすることで、地域との関係がより深まり、顧客からのイメージも上がった。特に、アート作品の展示は障害を持つ地元のアーティストを住民に知ってもらう機会となっており、新たにファンになった人が作品を購入するケースもあるという。

 また、町田市役所をはじめ、地域団体などとのつながりが強くなり、ネットワークが広がった。SDGsの取り組みは「投資がなくても行える」(山尾氏)ことも「皆で取り組めばよい」(同)と思う理由だ。