売買仲介

東急リバブル シニア向けにリノベM 第1弾を横浜市で

 東急リバブルはこのほど、同社が売主の戸単位のリノベーションマンションブランド「リディアス」に、高齢者の生活に配慮した設備・仕様を備えた新商品を追加した。名称は「リディアスforシニア」。立地など一定基準をクリアした中古マンションを選定し、シニア向けにリノベーションして販売する。第1弾物件を横浜市青葉区で完成させ、販売を始めた。東急田園都市線の青葉台駅から徒歩5分に立地する01年竣工のマンションの1住戸(2LDK・75m2)で、販売価格は6380万円。

 シニアからの住み替えに関する相談で、特にアクティブシニアから多かった「今は元気なので介護施設への入居は希望しないが、現在の住宅にいつまで住み続けられるだろうか」「万が一のときが心配」という声に応えた。

 「リディアスforシニア」の特徴は4点。1つ目は一定の選定基準。立地面では急な坂道がなく、駅から徒歩7分以内またはバス停徒歩3分以内で、スーパーや内科医院が徒歩圏内にあり、自治体のハザードマップで水害の可能性が低いエリアにあること。建物面では新耐震基準や道路からエントランスまでの移動に配慮されたアプローチであることなどが条件。2つ目は設備面の配慮。室内はバリアフリー仕様で、手すり付き浴室・トイレ、キッチンは最新設備を採用。浴室とトイレには警報ボタンを設置。安否見守りセンサーなども備える。3つ目は万が一への備えと健康寿命延伸サポート。警備会社による駆け付けや相談サービス、専門家によるテレビ電話での健康相談、訪問健康相談などのサービスが利用可能(費用は別途必要)。4つ目は資産性。利便性の高い立地の中古マンションをバリューアップした商品のため、将来的に売却して介護施設への入居資金に充てることも可能としている。

 第1弾に続き、同じく青葉台駅エリアで2戸、隣の藤が丘駅エリアで1戸の販売を予定している。50~70m2の1LDK・2LDKで、同沿線を中心に商品開発を進め、今年度中に10戸を供給する予定だ。