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JNTO調べ・1月訪日外客数 入国規制強化で前月比1.2万人減

 日本政府観光局(JNTO)の2月17日の発表によると、1月の訪日外国人旅行者数(推計値)は16カ月連続の減少となる前年同月比98.3%減の4万6500人だった。

 政府は20年7月以降、ビジネス目的の入国等に限り一部制限を緩和していたものの、同年12月以降の新型コロナウイルス感染症の拡大を踏まえ再び入国制限を実施。これにより、21年1月の訪日外客数は前月比でも1万2200人のマイナスとなった。

 併せて2月17日、観光庁は20年の「旅行・観光消費動向調査」(速報値)を発表した。それによると、年間の日本人国内旅行消費額は9兆8982億円で、前年比54.9%の減少となった。

 またこのうち、宿泊旅行消費額は7兆7394億円(同54.9%減)、日帰り旅行消費額は2兆1588億円(同54.8%減)で、ほぼ等しく減少した。

 日本人国内旅行者の延べ人数は2億9177万人(同50.3%減)、日本人国内旅行の1人1回当たり旅行支出は3万3925円(同9.2%減)。国内でも旅行者数が半減し、1人当たり支出も落ち込んでおり、コロナ禍がインバウンドに限らず観光経済に大打撃を与えている様子が鮮明となった。