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大言小語 5連休と10%

 2015年の春分の日が3月21日に、秋分の日が9月23日になったという発表が官報に載っていた。手帳にある来年のカレンダーはとっくにそうなってる、との声もあろうが、祭日のうち、春分の日と秋分の日については国立天文台の計算で示されたものが閣議決定され、前年の2月第一平日の官報で公示される。15年分は、今年の2月3日に発表されたものが正式だ。

 ▼これにより、9月は19日が土曜日で21日が敬老の日、そして23日が秋分の日になったことにより22日が国民の休日となる(国民祝日法)。企業や学校によっては、19日から23日まで5連休となるところもあり、何年か前に言われた『シルバーウイーク』の再来となるか。

 ▼15年の9月ということは、シルバーウイーク終了1週後には、予定通りなら消費税が10%になる。消費税が上がる前に、旅行に行こう、あるいは家を買おうという人たちが消費に走るか、それどころではないか。はたまた、想定以上の景気や消費落ち込みなどで、10%への増税に〝まった〟が掛かっているか。自然の摂理がちょっとした騒動を引き起こしそうでもある。

 ▼景気が持ち直したと言われるが、輸出量が伸び悩み、現金給与総額も横ばいと、アベノミクスの行方がやや不透明だ。今から来年の話では鬼に笑われるかも知れないが、大型連休を楽しめるよう、働き蜂は今を一生懸命生きるしかなさそうだ。